車を購入して間もない方にとって、12ヶ月点検（法定点検）は少しわかりづらい存在かもしれません。「オイル交換ってやってくれるの？」「バッテリーやライトも見てくれる？」といった疑問もよくあります。この記事では、12ヶ月点検で実際にチェックされる項目や、点検を受ける際に知っておくべき基本を解説します。
12ヶ月点検とは？受ける目的と義務の有無
12ヶ月点検とは、道路運送車両法に基づいて推奨される年1回の点検で、普通乗用車では法定点検とされます。ただし、受けないことで罰則が課されるわけではありません。
目的は車の故障や事故を未然に防ぐことであり、安全・快適に走るための予防的メンテナンスといえます。特に走行距離が増えるユーザーには重要なメンテナンスです。
12ヶ月点検で見てもらえる項目一覧
点検では、国が定める26項目に基づいてチェックされます。以下のような部位が対象です。
- ブレーキ（パッドの摩耗、オイルの量と漏れ）
- エンジン（オイル漏れ、ファンベルトの緩み）
- バッテリー（電圧、液量）
- ライト・ウインカー（点灯・点滅の状態）
- ワイパー・ウォッシャー（作動確認）
- タイヤ（空気圧・摩耗）
このように、車の基本機能を支えるほぼすべての項目が点検対象になります。
12ヶ月点検とオイル交換の関係
12ヶ月点検の料金には通常、オイル交換は含まれていないことが多く、必要に応じて別料金で実施されます。オイルの量や汚れは点検項目に含まれていますが、交換の有無は整備士と相談して決めましょう。
たとえば「点検時にオイルが黒くなっている」と言われた場合、その場で交換を勧められることがあります。交換費用の目安は3,000円〜6,000円程度です。
初心者が注意したいポイント
点検時に整備士から「バッテリーが弱っています」「ブレーキパッドがそろそろ限界です」と言われた際には、その場で交換をお願いする前に見積書をもらって比較することが大切です。
また、点検だけなら7,000円〜12,000円前後ですが、交換作業が加わると合計で2万〜3万円になることもあるため、予算管理も重要です。
実例：12ヶ月点検で行われた内容
例：トヨタ・ヤリス（走行距離1万km）での点検例
- ブレーキ点検：問題なし
- オイルチェック：軽度の汚れ、次回車検前の交換を提案
- バッテリー：正常
- ライト：左フォグランプの球切れ → その場で交換（1,500円）
このように、点検結果に応じて必要な整備が提示されます。
どこで点検を受けるべきか？
ディーラー、整備工場、カー用品店（オートバックスやイエローハット）などで受けられます。信頼性重視ならディーラー、コスト重視ならカー用品店がおすすめです。
中には「無料12ヶ月点検キャンペーン」などを実施している店舗もあるため、点検時期が近づいたら比較して予約するのが賢い方法です。
まとめ：12ヶ月点検は初心者でも安心して受けられる
12ヶ月点検は車の健康診断のようなもので、整備知識がない初心者でも安心して受けることができます。ブレーキやオイル、バッテリー、ライトといった重要項目はしっかりチェックされ、必要に応じて整備提案もあります。
大切なのは、内容を理解したうえで納得できる整備を選ぶこと。点検を通じて車の状態を知ることで、トラブルの予防や維持費の管理にもつながります。
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