Goobikeなどのバイク情報サイトを見ていると、「これは明らかに車検通らないだろ」と思えるような爆音マフラーを装着した車両に出くわすことがあります。とくに大型アメリカンやネイキッドタイプに多く見られ、動画で再生すると大迫力の音を響かせており、気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、そうしたバイクが実際に車検に通るのか、そして購入時にはどうなるのかを解説します。
動画で爆音でも車検は通るのか?
まず前提として、バイクのマフラー音量には法律で明確な基準があります。たとえば、平成22年4月以降の型式認定車では、加速走行騒音規制で最大94dB(車種により異なる)と定められています。
Goobikeに掲載されているバイクの動画は、マフラーにマイクが近づけられていたり、録音環境によって実際より音が大きく聞こえることがあります。ただし、それを差し引いても「これは厳しい」と思える車両が存在するのも事実です。
販売店はどのように対応している?
多くの販売店では、車検非対応マフラーを装着したまま販売している車両について、以下のような対応をしている場合があります。
- 「現状販売」として、購入者が自ら車検対応の準備をすることを前提に販売
- 納車時に純正マフラーに戻して納車(備考欄に記載がある場合あり)
- オプションで「車検対応マフラーへの交換プラン」が用意されている
したがって、掲載されている状態のままで納車されるかどうかは、車両ごとの販売条件を確認する必要があります。
動画と実車の音量はどれくらい違う?
スマホやビデオカメラのマイクは、音圧のピークを圧縮して録音するため、重低音が強調される傾向があります。そのため、実際に聞くと動画よりは若干静かに感じるケースもあります。
ただし、近所迷惑になるような爆音であることは変わらず、仮にそのままの状態で公道を走れば整備不良や騒音規制で検挙されるリスクがあります。見た目だけでなく「認証マーク(JMCAなど)」があるかどうかも確認しましょう。
中古車購入時の注意点
購入前に必ず以下のポイントをチェックしておきましょう。
- マフラーが車検対応か非対応か
- 納車時に純正マフラーに交換してくれるか
- 車検残がある場合、次回更新に通る仕様か
- JMCA認定マフラーかどうか(プレートがあるか)
車検非対応のマフラーが付いているまま購入してしまい、のちに交換費用がかさんだというケースも少なくありません。費用も2〜5万円程度かかる場合があるため、事前確認が重要です。
アメリカンタイプに爆音が多い理由とは?
ハーレーをはじめとしたアメリカンバイクは、鼓動感や重低音がスタイルの一部とされている文化的背景があり、社外マフラーで迫力を出すのが好まれやすい傾向があります。
特に大排気量のVツインエンジンは、少しの排気変更でも音量が大きくなりやすいため、ノーマルでも迫力がありますが、マフラー交換によりさらに強調されるのです。
まとめ:見た目や音だけでなく、車検や納車対応も要確認
Goobikeで見かける爆音バイクの中には、車検非対応のまま掲載されているものもありますが、それがそのまま納車されるとは限りません。購入前に、車検対応か、納車時に純正マフラーへの交換があるかを確認し、実際にショップへ問い合わせることが大切です。
音がカッコいいからと勢いで購入すると、あとから費用や手間がかかる可能性があります。しっかり調べた上で納得のいく1台を選びましょう。
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