YZF-R3(2018年式)などのスポーツバイクでは、リアマスターシリンダーとヒールガードの取り付けに使用されるボルトも、整備性やパーツの共通性に大きく関わってきます。特定の部品番号が知りたい場面は、カスタムや整備、リプレイス時に多いはず。この記事では、そうした情報の正しい調べ方や、リアブレーキ周りに関する実際の例を交えてご紹介します。
リアマスターシリンダーとヒールガードの取り付け構造とは?
YZF-R3のリアマスターシリンダーは、右側のステップホルダーに固定されており、その上にヒールガードが被さるように取り付けられています。この2つを固定するボルトは共締め(ともじめ)の形で使われており、締結点の剛性と整備性のバランスが求められる部分です。
この箇所は車体の振動やブレーキ操作により強い負荷がかかるため、適切な締め付けトルクや純正部品の使用が非常に重要になります。
部品番号(品番)の調べ方:パーツカタログが鍵
ヤマハのバイク部品はすべて公式のパーツカタログに掲載されています。以下の方法で対象の部品番号を確認できます。
- ヤマハ発動機パーツカタログWebにアクセス
- 「YZF-R3」「2018」などで車種を検索
- 「リアブレーキ」または「ステップ」セクションを開く
- 該当ボルト(通称:ボルト,六角穴付)を探す
例えば、ヒールガードを止めるボルトには「90111-08075-00」や「90111-08067-00」などが使用されている場合がありますが、年式や仕様によって異なるため、必ず型式「2MS2」などをもとに確認しましょう。
注意点:社外パーツ使用時の共締め干渉
ヒールガードを社外品に交換した際、マスターシリンダー固定部との厚みや座面の違いから、ボルトが締まりきらなかったり、ガタつきが出たりすることがあります。この場合はワッシャーでの調整や、適切な長さの純正代替ボルトに交換する必要があります。
共締めしている部分にガタがあると、ブレーキタッチや剛性感に大きく影響を及ぼします。社外パーツを使う場合でも、純正規格のトルクとネジ長に準拠するよう注意してください。
ネジロックと締め付けトルクも忘れずに
ボルト交換や再利用の際には、ネジロック(中強度)を使用し、規定トルクで締めることが基本です。YZF-R3のリアマスター部の固定ボルトはおおよそ8〜10Nm程度で締める仕様となっているケースが多いですが、こちらもサービスマニュアルで必ず確認しましょう。
締め過ぎはネジ山破損の原因になりますし、緩すぎるとヒールガード脱落やブレーキの不具合にもつながります。
まとめ:部品番号は公式カタログでの確認が正確
YZF-R3(2018年式)のリアマスターシリンダーとヒールガードを共締めしているボルトの部品番号は、ヤマハの公式パーツカタログで確認できます。年式やモデルにより異なる可能性があるため、必ずフレーム番号または型式から特定してください。
適切な部品選びと取付作業で、安全かつ安心なライディングを楽しみましょう。
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