準中型免許取得時の学科免除の条件とは?二輪免許所持者が知っておきたいポイント

運転免許

準中型免許を取得しようとする際、すでに他の運転免許を持っている人にとって「学科教習が一部免除されるかどうか」は気になるポイントです。特に普通二輪免許や原付免許などを取得している人にとっては、学科免除の有無は時間や費用に大きく影響します。本記事では、二輪免許所持者が準中型免許を取得する際に学科教習がどうなるのか、またAT限定などの違いによる影響があるのかを詳しく解説していきます。

準中型免許とは?|普通免許との違い

準中型免許は、平成29年に新設された免許区分で、最大積載量2トン以上4.5トン未満、車両総重量3.5トン以上7.5トン未満の車を運転できます。これは、宅配業務や中小物流業などで需要の多い車両サイズに対応しています。

普通免許よりも対象となる車両が大きいため、運転技術だけでなく、交通法規などの知識もしっかりと問われる内容になっています。

普通二輪免許(AT限定含む)を持っていると学科免除になるのか?

答えは「学科が一部免除されるケースがある」です。具体的には、すでに免許を持っている人が「運転に関する共通の知識(学科1段階)」をすでに学んでいると見なされるため、準中型免許を取得する際には学科のうち「第1段階の9時限」が免除されます。

これは、普通二輪免許(AT限定含む)であっても適用されます。つまり、AT限定の二輪免許であっても学科免除の恩恵を受けられます。

具体的な教習時限数の比較

持っている免許 学科教習 技能教習
免許なし 27時限 41時限
普通二輪免許(AT含む) 3時限(第2段階のみ) 39時限
普通免許あり 1時限 13時限

普通二輪免許保有者は、全27時限中24時限の学科が免除されます。

AT限定でも問題ない理由とは?

「AT限定の普通二輪免許ではダメなのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、免除されるのは“学科の一部”であり、運転操作の違いは免除の可否に関係ありません。つまり、AT限定でもMTでも、普通二輪免許を持っていれば同じように第1段階の学科が免除されます。

ただし、教習所によっては事前に確認が必要な場合もあるため、入所前に免許証の提示で免除確認をとることが望ましいです。

費用・期間への影響|免除でどれだけお得?

学科免除によって、全体の教習費用はおよそ1万円〜1.5万円程度安くなる場合があり、通学期間も短縮されます。教習所によっては「学科コース費用」としてセット料金になっているところもあるため、最初に見積もりを取る際には、免除対象かどうかをしっかり伝えるとよいでしょう。

また、免除対象となることで、1日あたりの教習負担も軽減され、時間的な余裕を持って技能に集中できるという利点もあります。

まとめ|二輪免許を活かしてスムーズに準中型免許を取得しよう

普通二輪免許(AT限定含む)を所持していれば、準中型免許の取得時に第1段階の学科教習が免除されます。これは、すでに交通法規の基礎知識を持っていると見なされるためで、免除対象としてはATかMTかは関係ありません。

免除を受けることで、費用も抑えられ、時間的にも有利になります。教習所に申し込む前に、自身の免許の種類と学科の免除対象についてしっかり確認して、スムーズな免許取得に役立てましょう。

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