愛車に突然できた凹み。特に新車であれば、ショックは計り知れません。駐車場での「ドアパンチ」被害は多くのドライバーが経験するトラブルですが、加害者不明のケースがほとんどです。この記事では、こうしたトラブルに遭ったときに取るべき対応、保険の活用方法、修理の流れまでを詳しくご紹介します。
まず確認したい状況と証拠の有無
ドアに凹みを見つけたら、まず写真を撮って記録を残しましょう。周囲の車のバンパーやドアに同様の傷がないかも確認しておくと、後の対応に役立つ場合があります。
また、駐車場などでの防犯カメラが設置されている場合は、管理会社に確認を取り、記録が残っていないかを調べてもらうのも一つの方法です。加害者が特定できれば、相手の保険で修理できる可能性が高まります。
自動車保険は使える?等級と免責の考え方
加害者不明の場合、自分の加入している自動車保険の「車両保険」を使うことが検討できます。特に「一般型車両保険」であれば、当て逃げも補償対象となっていることが多いです。
ただし、保険を使うと「1等級ダウン+事故有等級3年加算」となるため、翌年以降の保険料が上がる点には注意が必要です。また、多くの場合3~5万円程度の免責(自己負担額)も発生します。
修理費の見積もりと保険使用の損得判断
凹みの修理には、軽度であれば「デントリペア」という工法が使える場合もあり、費用は1万円台~数万円ほどです。板金塗装になると数万円~10万円以上になることもあります。
保険を使うか否かは、「自己負担分+保険料の増加額」と「修理費用」を比較し、トータルで損か得かを判断するのが基本です。保険代理店や修理業者に見積もりとシミュレーションを依頼すると良いでしょう。
保険を使う前にしておきたいこと
- 写真による記録保存
- 加害者特定の可能性があるか確認(カメラ映像など)
- ディーラーや板金工場で修理見積もりを取得
- 保険会社に電話し、保険使用による影響を相談
これらを行ったうえで、保険を使うべきか自己負担で済ませるかを冷静に判断しましょう。
実例紹介:新車6ヶ月でドアパンチ被害に遭ったAさんの場合
都内に住むAさんは、新車購入から半年でショッピングモールの立体駐車場にて助手席側のドアに凹みを発見。目撃者や記録は見つからず、ディーラーに修理相談。デントリペアで約3万円の見積もり。
車両保険を使うと翌年の保険料が約2万円アップ+免責5万円という試算から、自己負担で修理することを決断しました。修理は1日で完了し、仕上がりにも満足とのことです。
まとめ:焦らず、正しく判断しよう
ドアパンチ被害に遭っても、まずは落ち着いて状況を記録・確認することが大切です。保険を使うかは、修理費と保険料の増加を比較しながら慎重に判断しましょう。大切な愛車を守るためにも、普段からドアパンチリスクの低い駐車場所を選ぶ意識も心がけたいところです。
コメント