ポルシェ911は世界中のスポーツカーファンから高い評価を受ける一台であり、国内外を問わず多くのモデルが販売されています。本記事では、正規輸入車と並行輸入車(独物)の違い、特にフットレストやスピードリミッターの有無について詳しく解説します。
ポルシェ911におけるフットレストの装備状況
ポルシェ911には左ハンドル・右ハンドルを問わず、フットレストは標準装備されています。これは長距離走行やサーキット走行時にドライバーの疲労を軽減し、安定したペダル操作を補助するための設計です。
特にスポーツ走行を想定した設計思想が強く、GT3や911カレラSなどの高性能グレードでは、アルミ製やラバー加工されたスポーティなデザインのフットレストが採用されています。右ハンドル仕様でもスペース効率に配慮した形状で、使用感に大きな違いはありません。
スピードリミッターの違い:国内仕様 vs 欧州仕様
日本国内で販売されているポルシェ911正規輸入車には、建前上は180km/hリミッターが設けられているとされるケースがありますが、実際にはほとんどのグレードでリミッターは設定されていません。
これは輸入車の多くが国産車とは異なる基準で扱われており、自動車メーカー側の自主規制にとどまる場合が多いためです。正規ディーラー経由の車両でも200km/h以上の速度域に対応したスピードメーターが搭載されており、メーター読みで250km/h以上まで使用可能なケースが多数報告されています。
ドイツ仕様(独物)の特徴と走行性能
ドイツ仕様、いわゆる並行輸入車は本国の高速道路(アウトバーン)での使用を前提に設計されており、スピードリミッターが存在しないか、非常に高い速度域に設定されていることが一般的です。
たとえば、911カレラのベースグレードであっても最高速度290km/h前後まで対応可能とされており、純正メーターもその上限まで表記されています。こうした車両では、サーキット走行時にも一切のリミッター制限を感じさせない走行が可能です。
サーキットユーザーが注目するポイント
911をサーキットで使用するユーザーの多くは、GT3やGT3 RS、カップカーといった専用モデルを選択しています。これらの車両はロールケージやフルバケットシート、軽量化された内装、調整式サスペンションなど、本格的なサーキット仕様となっています。
また、下半身不随など身体に制限があるユーザーに向けて、ハンドコントロール装置を備えた専用改造も実例として存在し、走行性能を妥協せずにモータースポーツを楽しむ方もいます。
実例紹介:正規911と並行911のサーキットでの違い
たとえば、あるユーザーは日本仕様の911カレラSを筑波サーキットで使用しており、メーター読みで240km/h超の速度を記録したと報告しています。一方、ドイツ仕様の並行輸入911 GT3 RSに乗る別のユーザーは、鈴鹿サーキットで270km/h以上の直線スピードを確認。
このように、正規車でも十分な性能を発揮できますが、並行車はより自由なチューニングやリミッター解除が可能な点で優位性があります。
まとめ
ポルシェ911は右ハンドルでも左ハンドルでもフットレストが装備されており、国内仕様でもスピードリミッターによる大きな制限は基本的にありません。並行輸入車(独物)はアウトバーン対応の仕様であり、サーキットでの本格的な使用に向いています。
用途やライフスタイルに応じて最適な仕様を選ぶことが大切です。特にサーキット走行を想定するなら、車両の装備内容や後付けの改造可否にも目を向けて検討することをおすすめします。
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