ホンダ フォルツァMF10のヒューズボックスから安全にACC電源を取る方法|ビッグスクーター電装カスタム入門

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ビッグスクーターの電装カスタムで定番の一つが、ACC(アクセサリー)電源の取り出しです。ホンダ・フォルツァMF10(前期型)においても、USB電源やドラレコ、グリップヒーターなどの装着時にACC電源の確保は重要です。この記事では、ヒューズボックスから安全にACC電源を取り出す方法をわかりやすく解説します。

ACC電源とは?なぜ必要なのか

ACC電源とは、キーONのときだけ通電する電源ラインのことを指します。常時電源と違い、エンジンを切ると自動で通電が止まるため、バッテリー上がりを防げるメリットがあります。

後付けの電装機器(USB充電、ETC、電圧計など)をつける場合は、このACC電源を利用することで安全かつ便利に取り付けが可能になります。

フォルツァMF10のヒューズボックス位置と構造

フォルツァMF10のヒューズボックスは、車体右サイドカバー内にあります。メインシート下からアクセスできる構造で、10A〜30Aの複数のヒューズが並んでいます。

ラベルには「IGN(イグニッション)」「FAN」「LIGHT」「BACK UP」「FI」などの記載があります。ここからACC電源を取り出す場合は、キーONで通電、OFFで電圧ゼロになる回路を選ぶのが基本です。

ACC電源に適したヒューズはどれか?

実際に多くのユーザーが使用しているのは「IGN(イグニッション)」または「FI(フューエルインジェクション)」系のヒューズです。これらはキーをONにした瞬間に電源が入り、OFFで完全に遮断される性質があり、ACC電源として理想的です。

ヒューズ電圧はテスターで簡単にチェック可能です。キーOFFで0V、ONにして12Vが出るヒューズを選べばOKです。ただし「BACK UP」や「メモリ系」ヒューズは常時通電なので避けましょう。

電源の取り方:ヒューズ電源取り出しキットを活用

DIYでACC電源を取る際は、市販の「ヒューズ電源取り出しキット(ヒューズタップ)」を使用するのが安全・確実です。既存のヒューズを抜いて、タップ付きのヒューズを差し込むだけで、分岐ケーブルからACC電源を取れます。

フォルツァMF10の多くはミニ平型ヒューズを使用しているため、必ず適合サイズを確認しましょう。接続後はビニールテープや収縮チューブで絶縁処理を忘れずに。

注意点:負荷とヒューズ容量に注意する

元のヒューズが10Aであれば、取り出す側に過剰な電流が流れるとヒューズが飛びます。追加する電装機器の消費電流が大きい場合は、リレーを使った回路分離を検討しましょう。

また、車両保証や電装系のトラブルを避けるため、必要に応じてプロに相談するのも有効です。特にグリップヒーターやシートヒーターなど電力消費が大きい機器を接続する際は要注意です。

実例:USB電源をACCから取り出して取り付けたケース

実際にフォルツァMF10にUSB電源を取り付けたオーナーは、「FI」ヒューズから電源を取り出し、USBポートをハンドルポストに設置。キーONで自動的に電源が入り、走行時のみスマホ充電ができるように配線されています。

テスターを使って電圧チェックを行い、確実に電圧がON/OFFで変化するヒューズを使うことが、トラブル防止の鍵となります。

まとめ:フォルツァMF10のACC電源取り出しはヒューズ選びがカギ

ホンダ・フォルツァMF10でACC電源を取るには、ヒューズボックスから「キーON時のみ通電するヒューズ」を選び、ヒューズタップで分岐するのが最も安全でスマートな方法です。

  • 「IGN」または「FI」ヒューズが一般的なACC電源の候補
  • 必ずテスターで通電タイミングを確認
  • 電装機器の容量に応じてリレー使用も検討

カスタム初心者の方も、基本さえ押さえれば安全にACC電源が取り出せます。電装カスタムの第一歩として、ぜひ参考にしてください。

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