普通二種免許取得に必要な試験・講習の流れとは?合宿免許後に待っている手続きも解説

運転免許

普通二種免許(タクシーや旅客輸送などの営業用運転に必要な免許)を取得するためには、教習所での実技や学科だけでなく、卒業後にもいくつかの手続きや試験が存在します。特に合宿免許で取得を目指している場合、スケジュール上に見えない部分で「次に何があるのか」が不安になることもあるでしょう。この記事では、普通二種免許取得までの全体の流れと、卒検後に必要な手続きについてわかりやすく解説します。

普通二種免許の取得フロー全体像

普通二種免許を取得するには、次のようなステップが基本です。

  • 教習所での技能教習・学科教習
  • 教習所内での修了検定・卒業検定(いわゆる「卒検」)
  • 都道府県の運転免許センターでの学科試験
  • 免許交付

このうち教習所での卒業検定を合格しても、免許取得は完了しておらず、免許センターでの学科試験(筆記試験)をクリアする必要があります。

合宿免許のスケジュールに学科試験が載っていない理由

合宿教習所では、あくまで卒業検定合格までがカリキュラムの対象となるため、その後の学科試験はスケジュールに記載されていないケースが一般的です。卒業検定合格後、「卒業証明書」を持って各自で免許センターへ行き、学科試験を受験する流れになります。

このため、卒業した教習所のスケジュール帳などに「学科試験」や「免許交付」の予定が書かれていなくても問題はありません。

地理試験や法令試験が必要なケースについて

一部地域や法人タクシー会社で働く場合、「地理試験」や「旅客運送のための法令試験」が求められることがあります。これは免許取得とは別に、運行会社が定める基準や自治体ごとの制度に基づいて行われます。

例:東京23区・武蔵野市・三鷹市では、特定の地理試験(通称「地理試験」)の合格が営業許可の前提となっています。タクシー会社に就職を予定している場合は、その会社や営業地域の制度を事前に確認しておくと安心です。

筆記試験(学科試験)の内容と対策

普通二種免許の学科試験は、第一種運転免許の学科よりやや難易度が高く、旅客を乗せる責任を問う設問が加わっています。

  • 出題数:50問(正誤式)
  • 合格基準:90%以上の正答率(45問以上)

注意すべきポイントとして、旅客の安全確保、急発進・急加速の回避義務、障がい者への配慮などに関する設問が多く出題されます。

実例:合宿後に免許センターでの学科試験を受けたケース

ある方の例では、合宿免許を山梨県で修了し、卒業証明書を取得後、地元の千葉県内の免許センターで学科試験を受け、無事に合格して普通二種免許を取得されました。このように「卒業地と試験地」が異なることも可能です。

ただし、試験日や受付時間が限られていることが多いため、各都道府県の免許センターの公式サイトで日程確認が必要です。

まとめ:卒検後も「学科試験」が必須!しっかり準備を

普通二種免許は、教習所を卒業するだけでは完結しません。卒業後は免許センターでの学科試験が控えており、その合格をもってはじめて免許が交付されます。合宿スケジュールに試験が載っていなくても、それは「各自で行うステップ」として扱われているため問題ありません。

地理試験や法令試験についても、勤務予定の地域や会社によっては別途求められるため、事前確認が大切です。

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