近年のトヨタ車には、安全機能として「レーンディパーチャーアラート(LDA)」=車線逸脱警報システムが搭載されています。21クラウン後期型にも標準またはオプション装備されており、安全運転のサポートとして機能しますが、状況によってはアラート音が気になることもあります。この記事では、そのアラートを一時的にオフにする方法や注意点を解説します。
レーンディパーチャーアラート(LDA)とは?
レーンディパーチャーアラート(LDA)は、走行中に車線をはみ出しそうになると警報を鳴らしてドライバーに注意を促すシステムです。カメラで白線や黄線を認識し、警報音やハンドル振動などで知らせてくれます。
21クラウン後期(型式:ARS210、AWS210など)では、トヨタセーフティセンスPに含まれており、走行安定性と安全性を高める先進装備のひとつです。
LDAのアラートをオフにする手順
LDAを完全に解除する機能はありませんが、一時的に機能をオフにすることは可能です。操作方法は以下の通りです。
- ステアリング右側の「DISP」または「MENU」ボタンを押し、マルチインフォメーションディスプレイを表示
- 「LDA設定」もしくは「運転支援」メニューを選択
- 「LDA(車線逸脱警報)」を選び、「OFF」に設定
この設定はエンジンを切ると初期化される場合があるため、再始動後は再設定が必要なケースがあります。
設定をカスタマイズする方法
一部のモデルでは、LDA機能の動作感度や警報方法(音だけ、振動など)をカスタマイズすることができます。たとえば。
- 感度:高・中・低
- 警報方法:ブザー音/ハンドル振動
マルチインフォメーションディスプレイの「設定」メニューから変更できます。普段の走行環境に合わせて適切に調整することで、不快感を軽減できます。
LDAを常時無効にすることは可能か?
車両の標準設定では、LDAはエンジン始動ごとに自動的にオンになります。恒久的にオフにするには、整備業者やディーラーにてECU再設定が必要な場合がありますが、安全装置の無効化は非推奨であり、車検や保険契約に影響を与えるリスクもあります。
また、自己判断での配線カットやヒューズ抜きなどの行為は、安全性を損なうだけでなく保証対象外になるため注意が必要です。
アラートが頻繁に作動する主な原因と対策
道路環境や車両状態によって、LDAが過敏に反応することがあります。例えば。
- 車線の白線が不明瞭な道路
- カメラセンサーが汚れている
- タイヤのアライメント異常
こうした場合は、フロントカメラ周辺の清掃や点検を行いましょう。過度な誤作動が続く場合は、ディーラーで診断を受けることをおすすめします。
まとめ:LDAは安全のためのサポート機能
21クラウン後期のLDA機能は、ドライバーの安全を守るために設計されています。音が気になる場面では一時的にオフにすることができますが、あくまで安全運転を補助する装置であることを理解した上で活用することが大切です。
設定の見直しや適切なカスタマイズによって、快適で安心なドライブが可能になるでしょう。
コメント