レトロなアメリカンスタイルで人気のGV125S。その魅力のひとつが、マフラーを交換することで好みに合わせてサウンドをカスタマイズできる点です。今回は、GV125Sにマフラー交換をした場合、ビラーゴのようなドコドコ音になるのか、あるいはVTシリーズに似た軽快な音になるのか、実際の傾向や事例を交えて解説します。
GV125Sの基本エンジン構造と排気音の特徴
GV125Sは、V型2気筒エンジンを搭載した125ccクラスのクルーザーモデルです。このエンジンは低回転でもトルクが出る特性を持ち、マフラー次第で重低音の効いた「ドコドコ系」にも、軽快な「バラバラ系」にも変化しやすいのが特徴です。
ノーマルマフラーでは、音量は控えめで少しこもった感じがあります。マフラーを交換すると、エンジン本来の鼓動がより強調されるため、排気音の印象が大きく変わります。
ビラーゴ風の「ドコドコ音」に近づける条件とは?
ビラーゴのような重厚なドコドコ音を再現したい場合は、エンド部分が大きく、音の反響が強いストレート構造のマフラーが効果的です。たとえば、サイレンサー内部に遮音材が少ないタイプのマフラーを選ぶと、より「ドッドッドッ」といった重低音が際立ちます。
具体的なカスタム例としては、サイド出しタイプやメガホン形状のマフラーが人気です。また、サブコンなどで燃調を少し濃くセッティングすると音に厚みが出る傾向もあります。
VT系に近い「バラバラ音」になるパターンも
一方で、細身で直線的なマフラーやスリップオン型の一部製品では、VT250シリーズのような高めの「バラバラッ」とした排気音になります。これもVツインならではの音質ですが、ドコドコを求める人にはやや物足りなく感じるかもしれません。
このような音になる主な原因は、マフラー内部の消音構造と排圧のバランスによるものです。抜けが良すぎると、音の密度が薄くなってしまう点には注意が必要です。
実際にGV125Sオーナーが選んだマフラー例
- Delkevic製ステンレスマフラー:ドコドコ感が強めで、ビラーゴに近い音質との評価あり。
- アロー製スリップオン:比較的高音寄りで、VT風の「パンパン」とした軽快な音が特徴。
- ワンオフ直管仕様:迫力はあるが、音量が大きすぎて公道では不向きという意見も。
ユーザーの動画を視聴したり、ショップでの実演確認が選定の際にはおすすめです。
注意:音量と法規制にも配慮しよう
マフラー交換時には、音質だけでなく法的な音量規制にも気をつける必要があります。特に市販のレース用マフラーは車検非対応であったり、公道走行が制限されている場合があります。
「近接排気騒音」の基準(94dB以下)を超えると、整備不良として取り締まり対象となるため注意が必要です。
まとめ:マフラー選びでGV125Sの音は大きく変わる
GV125Sは、マフラーを交換することで排気音が大きく変化します。ドコドコ音を楽しみたいなら、内部構造が簡素なストレート系マフラーが適しており、VT風の音が好みなら高回転向きのサイレンサーを選ぶとよいでしょう。
サウンドの好みは個人差があるため、動画や試聴を参考にして自分に合ったマフラーを選ぶことが最も大切です。
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