近年では、インターネットを通じて日本から直接海外に中古車を販売することが可能になっています。個人でも利用できる国際的な販売プラットフォームが増えており、正しい手順と知識があれば、中古車を海外バイヤーに直接販売することも現実的な選択肢です。
海外に車を販売する方法と主なルート
海外へ中古車を売る手段としては、「輸出業者に依頼」「オークション形式での販売」「プラットフォームを利用して直接取引」の3つがあります。この中で個人が最も手軽に取り組めるのが、国際オンラインマーケットを使った直接販売です。
この方法なら、海外の個人や業者と直接やり取りができ、仲介コストを抑えながら販売することが可能です。
おすすめの海外向け車販売サイト
- BE FORWARD(ビーフォワード):日本最大級の中古車輸出サイトで、海外からのアクセスが非常に多く、個人でも掲載可能。
- tradecarview(トレードカービュー):世界100カ国以上のバイヤーが利用している有名サイト。
- Car From Japan:英語に特化しており、アフリカ・中東・カリブ海諸国などに強い。
- eBay Motors:アメリカ市場に強い世界最大のオークションサイト。英語での対応力が求められますが、可能性は広がります。
これらのサイトではアカウント登録後、車両情報・写真・価格などを入力するだけで出品可能です。日本語に対応しているサイトも多く、初めての方でも安心です。
輸出の際の必要な書類と手続き
海外へ車を販売する際は、次のような書類が必要になります。
- 車検証
- 譲渡証明書
- 輸出抹消登録証明書(通称:抹消証)
- インボイス(請求書)
- B/L(船荷証券)など
また、通関業者と連携し、港までの運搬や船積みの手配も必要です。サイトによってはこれらを代行してくれるサービスもあります。
注意したい点:トラブルを防ぐために
海外との直接取引では、次のようなトラブルリスクもあります。
- 支払いの未着・遅延
- 輸送中の車両損傷
- 関税や輸入規制での遅延
安全な取引のためには、事前の入金確認や信頼できる運送業者の利用が不可欠です。できればESCROW(エスクロー)サービスを利用し、支払いを中間管理する方法が安全性を高めます。
実例紹介:個人でeBay Motorsを活用した体験談
東京都在住のAさんは、旧車をeBay Motorsで出品。アメリカのバイヤーとやり取りし、PayPalでの支払いを確認後、輸出専門業者に依頼して船便で出荷しました。合計利益は約30万円。手続きは多かったものの、「意外とスムーズだった」と話しています。
同様にBE FORWARDで出品したケースでは、日本語サポートが充実しており、初めての個人でも安心して利用できたという声もあります。
まとめ:個人でも海外に車を販売できる時代へ
海外への中古車販売は、今や個人でも十分に実現可能な時代になっています。適切なサイト選びと、必要な知識・書類準備をしっかり行えば、大きなビジネスチャンスにもなり得ます。
初めての方は、日本語対応のプラットフォームから始め、慣れてきたらeBayなど国際的なサイトへとステップアップするのもおすすめです。安全でスムーズな取引のために、しっかりとした下準備を行いましょう。
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