運転免許の「眼鏡等使用」条件を無視するとどうなる？知っておきたい違反リスクと安全性の話

運転免許証の「条件等」欄に記載される「眼鏡等使用」。これは単なるアドバイスではなく、法的拘束力をもつ重要な条件です。しかし、軽く考えて違反する人も少なくありません。この記事では、その背景とリスク、現実的な対応策まで詳しく解説します。

「眼鏡等使用」とはどういう意味？

運転免許証に「眼鏡等使用」と記載されている場合、視力検査の結果により裸眼での視力が規定値に満たなかったことを意味します。したがって、運転中は眼鏡またはコンタクトレンズを装着する義務があります。

対象となるのは、普通車なら両眼で0.7以上、かつ片眼それぞれが0.3以上の視力が必要とされる場合です。

眼鏡等の条件があるにもかかわらず、それを守らずに運転した場合、道路交通法第117条違反となり、「免許条件違反」に該当します。これはれっきとした交通違反です。

違反点数は2点、反則金はありませんが、即座に取り締まり対象となります。事故を起こせばさらに重い処分が科される可能性もあります。

運転中に眼鏡をしていないことが発覚する主なきっかけは以下の通りです。

つまり、運が悪ければすぐに発覚しますし、仮に発覚しなくても事故などで重大な責任を問われる可能性は極めて高くなります。

眼鏡等条件違反で事故を起こした場合、自動車保険の適用除外になるリスクは基本的に低いものの、過失割合や刑事処分で不利な判断が下される可能性があります。

特に被害者がいる事故では、視力不良が原因とみなされ、民事賠償が加算される場合もあります。

「視力が回復した」「レーシックを受けた」などの理由で眼鏡等が不要になった場合、運転免許試験場や警察署での視力検査を受けることで、条件を解除することができます。

この手続きを行えば、晴れて「眼鏡等」の条件は削除され、裸眼運転が合法になります。

20代男性「面倒でコンタクトせずに運転していたら検問で止められ、点数引かれて後悔。視力検査しておけばよかった」

30代女性「事故を起こした際、条件違反があったことで相手側弁護士から厳しく責任追及された。安全面でも不安だったので反省している」

「眼鏡等使用」の条件は、自己責任では済まされない法的なルールです。違反すれば違反点数が付くばかりか、安全性や信頼性にも大きく関わります。

免許条件は「たまたま書かれている」ものではなく、運転者としての責務を示すサインです。自分だけでなく、他人の命も守るため、しっかり守る意識が大切です。