寒冷地仕様のステップワゴンなどに搭載されているドアミラーヒーター。便利な一方で、ミラー表面に白い濁りや曇りのような跡が残ることがあります。今回はその原因と、磨きで除去できるのかどうか、実例を交えて詳しく解説します。
ドアミラーヒーターの白い濁りの正体
ドアミラーの白濁現象は、ヒーター機能によって内部の熱線やミラー構造に負荷がかかり、表面のコーティングが劣化した結果生じるケースが多いです。
この劣化は経年や頻繁な使用、紫外線の影響などが組み合わさることで起こりやすく、特にヒーターの跡が残るように現れるのが特徴です。
白濁は磨きで取れるのか?
結論から言うと、磨きである程度改善する可能性はありますが、完全には消せないことが多いです。特に、ガラス内部にまで及んでいる劣化やコーティング剥がれの場合は限界があります。
例えば、市販の「ガラス用コンパウンド」や「くもり取りクリーナー」で軽く磨いてみることで、軽度の白濁であれば目立たなくなります。ただし、樹脂製のミラーには適さない研磨剤もあるため、使用には注意が必要です。
実例:ユーザーが試した対処法
あるオーナーは、市販の「ガラコミラーコートZERO」を使用し、白濁が目立たなくなったと報告しています。ただし、あくまで表面のくもり対策であり、熱線跡が完全に消えるものではないとのこと。
他のユーザーは、「耐水ペーパー+ガラス用研磨剤」で手作業による研磨を試み、やや改善が見られたが、ミラーの視認性がやや低下したため最終的に新品交換を選択しました。
交換という選択肢も検討を
白濁の程度がひどい場合や、安全性に支障をきたすレベルであれば、ディーラーでのミラー交換も検討したいところです。
純正パーツでのドアミラーのみの部品注文も可能で、費用は片側で1万〜2万円程度。工賃を含めても3万円以下で収まることもあり、長く乗るつもりであれば現実的な選択肢です。
そもそも再発を防ぐには?
白濁再発を防ぐには、以下のような対策が有効です。
- ヒーターの使用は必要最小限にとどめる
- 直射日光が当たる場所での長時間駐車を避ける
- 防汚コートや撥水剤の施工でミラー表面を保護する
定期的なメンテナンスが劣化を遅らせるポイントになります。
まとめ:状態に応じて「磨き」か「交換」かを選ぶ
ステップワゴンのドアミラーに白い濁りが見られる場合、軽度なら研磨やケミカル剤によって改善できる可能性があります。ただし、劣化が進行している場合は安全面を考慮して交換が無難です。症状に応じた適切な対応を検討しましょう。
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