せっかく購入した焼き色の美しいステンレスマフラーに、乗り始めてすぐサビが出るとショックですよね。この記事では、焼き色を落とさずにサビだけを取り除く方法を、実践的な道具やケミカルを交えて詳しく紹介します。
なぜ新しいステンレスマフラーにサビが出るのか?
ステンレスは「錆びにくい」金属であり「錆びない」わけではありません。特にバフ研磨されたマフラーやエキパイは、空気中の水分や鉄粉などの影響で初期のうちに薄いサビが発生することがあります。
雨に濡れていなくても、保管場所の湿度や走行中に付着した微細な鉄粉、融雪剤などが影響してサビが出ることは珍しくありません。
焼き色を残したままサビを取るには?
最も効果的かつ焼き色を守れる方法は、研磨粒子の細かい金属用コンパウンドや「ピカールケアー」などの微粒研磨剤を使うことです。これによりサビのみを選択的に削り落とし、焼き色はほぼそのまま維持できます。
やり方の手順は以下の通りです。
- 柔らかいクロス(マイクロファイバー)に微粒コンパウンドを少量つける
- サビの部分だけを軽く円を描くようにこする
- 乾拭きして仕上げ、必要に応じて再度施工
NGな方法:焼き色を台無しにするやり方
耐水ペーパーやワイヤーブラシを使ってしまうと、表面の焼き色が削れてしまい、部分的にムラが生じたり、再酸化して変色しやすくなります。
また、「錆落とし用の強酸性ケミカル剤」は焼き色だけでなく、マフラーそのものの表面処理を傷めてしまうため推奨できません。
おすすめのサビ取り製品
焼き色をキープしつつサビ取りに有効な製品としては以下が挙げられます。
- ピカールケアー:微粒子で研磨力は穏やか。艶出しにも◎
- SOFT99 メタルコンパウンド:焼き色維持とサビ除去のバランスが優秀
- ホルツ メタルポリッシュ:繊細な金属向けでマフラーの磨きにも使える
これらはいずれもバイク乗りの間で定評があり、Amazonやホームセンターでも入手しやすいです。
サビを防ぐための予防策
再びサビを防ぐためには、走行後のマフラーをしっかり冷却後に乾拭きし、「防錆剤」や「マフラーコーティング剤」を定期的に塗布するとよいでしょう。
特に湿度の高い時期や、海沿いを走った後などは鉄粉や塩分が付着しやすいため、早めの洗浄と防錆対策が鍵になります。
まとめ:焼き色を大切にしつつ、美しいマフラーを維持しよう
焼き色が美しいステンレスマフラーに発生したサビは、適切なコンパウンドとクロスを使えば簡単に取り除けます。力任せに擦ったり、強い薬剤を使わずに、丁寧な手入れでサビを落とし、焼き色を守ることがポイントです。
サビ取りの後は防錆対策もしっかり行い、マフラーの美しさを長持ちさせましょう。
コメント