KLX230やシェルパでACC電源を取り出すときの正しい配線方法とフューズの考え方

カスタマイズ

バイクにアクセサリー電源(ACC)を追加して、ドラレコやUSB電源などを取り付けたいという方は多いでしょう。特にKLX230やスーパーシェルパのようなオフロード系モデルでは、電源の取り出し方やフューズの扱いに迷う人が少なくありません。この記事では、ACC電源の取り出し方、フューズの有無、プラスとマイナスの配線についてわかりやすく解説します。

1. KLX230・シェルパにあるアクセサリコネクタの特徴

KLX230やシェルパには、アクセサリー用の電源を取り出せる「アクセサリコネクタ」が標準で備わっています。このコネクタは、イグニッションON時に電流が流れるACC回路に接続されているため、電装品の電源として非常に便利です。

純正コネクタは2極構造になっており、+12V(プラス)とGND(マイナス)の両方が用意されています。そのため、基本的にはこの2極から電源を取ることができます。ただし、コネクタ形状が専用タイプのため、専用の電源取り出しハーネスが必要になることがあります。

2. アクセサリコネクタにはフューズが内蔵されている

KLX230やシェルパのアクセサリコネクタは、車体側のヒューズボックスで保護されています。つまり、アクセサリコネクタを使ってACC電源を取り出す場合、既に回路にはフューズが入っているため、基本的には追加でフューズを入れる必要はありません

ただし、後付けする電装品の消費電流が大きい場合(例:ドラレコ+USB+グリップヒーターなど)や複数の機器を接続する場合には、トラブル防止のために個別にフューズを設けるのが安全です。これは、機器ごとのショートや過電流に備えるための「保険」として機能します。

3. 自作ハーネスで電源を取り出す場合の配線の基本

アクセサリコネクタから電源を取り出す場合、多くのケースでは「プラス側(+)」だけを分岐して使う方法が一般的です。なぜなら、マイナス(-)は車体のどこかにアース(接地)させることで回路を完結させることができるためです。

実際に多くの例では、プラス線のみをギボシ端子などで取り出し、マイナスは近くのフレームやボルト部分にアース線を繋いでいます。これにより配線がシンプルになり、トラブルの原因も減らすことができます。

ただし、金属部分に接触が不十分だとアース不良を起こすため、確実に塗装を削った金属部や純正のアースポイントに接続することが重要です。

4. 電源取り出し時の注意点とおすすめの対策

電源を取り出す際には、以下の点に注意しましょう。

  • 導線の被覆を確実に剥き、ハンダやギボシで確実に固定する
  • 振動による抜けや断線防止のため、配線を結束バンドなどで固定する
  • 防水性を確保するため、コネクタ部分には自己融着テープや防水キャップを使用する

特にオフロード走行を想定している場合は、防水対策を怠るとトラブルの原因になります。長期間の安心を得るためにも、電装系は丁寧に施工することが大切です。

5. 実例:KDR-B13を取り付ける際のポイント

たとえば、KAEDEIA(カエディア)のKDR-B13ドラレコを取り付ける場合、ACC電源のギボシ端子をアクセサリコネクタから取るのは非常に合理的です。このドラレコはACC電源がONのときに自動で起動するため、KLX230のアクセサリコネクタを使えば、エンジンONに連動した動作が実現します。

この際、プラス側は電源取り出しハーネスで接続し、マイナスはフレームのアースポイントに接続すれば問題ありません。別途フューズを入れる必要もなく、安全に作動します。

6. まとめ:ACC電源を安全に取り出すポイント

KLX230やシェルパのアクセサリコネクタには、車体側でフューズ保護がされています。そのため、ACC電源を取り出す際に追加のフューズは基本的に不要です。また、マイナス線(GND)はフレームアースを利用すれば十分です。安全で確実な配線を行えば、KDR-B13のような電装品も安心して使用できます。

最後に、配線作業は「確実な接続」「適切なアース」「防水処理」の3点を意識することがトラブル防止の鍵です。これらを守ることで、長く快適に電装品を活用できるでしょう。

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