軽トラックの後方ガラスに穴を開けても車検は通る?カスタムと保安基準の関係を徹底解説

車検、メンテナンス

軽トラックをキャンピング仕様にカスタムする人が増えています。その中で、エアコンの風を荷台に送るために後方ガラスに穴を開けたいというケースもあるでしょう。しかし、そのような加工を施した場合、車検に通るのかどうか気になるところです。この記事では、軽トラの後方ガラスに穴を開けるカスタムと車検への影響、保安基準との関係を詳しく解説します。

後方ガラスに穴を開けるカスタムの目的

キャンピング仕様にした軽トラックでは、運転席のエアコンの風を荷台の居住スペースに送るために、後方ガラスにダクトや送風管を通す加工が検討されることがあります。このような施工は、夏場の快適性を高めるうえで非常に有効です。

実際に使用する際は、エアコン使用時に送風口を開け、普段はしっかり閉じられる構造にするという工夫をされる方が多いようです。

車検に影響する可能性があるポイント

車検においては、「安全性」「視界の確保」「保安基準に適合しているか」が重要視されます。後方ガラスに穴を開けるという加工は、以下のような観点でチェックされる可能性があります。

  • 車両の構造変更に該当しないか
  • 運転者の後方視界を妨げないか
  • ガラスの強度や安全性が確保されているか

つまり、穴を開けたことで視界が著しく悪化したり、ガラスの強度が損なわれて割れやすくなったりすると、車検には通らない可能性が高くなります。

保安基準の具体的な注意点

保安基準上、後方視界の確保は義務付けられており、バックミラーで後方を確認できる構造でなければならないと定められています。仮に後方ガラスに穴を開けてその部分が覆われていた場合でも、サイドミラーだけで十分な後方確認ができる場合には、違反とまでは見なされないケースもあります。

また、ガラスを加工する際には、安全ガラス(強化ガラス)であることが求められるため、素人施工でガラスの強度を落とすとNGとなるリスクがあります。

合法的にカスタムするための工夫

後方ガラスに穴を開ける必要がある場合は、次のような方法で車検対応とする工夫が重要です。

  • 穴は可能な限り小さくし(直径7.5cm程度)、使用しないときに完全に閉じられる構造にする
  • 視界を遮らない位置(端や中央から外れた位置)に穴を開ける
  • 開口部に透明な樹脂キャップやパネルで閉じる構造を採用する
  • ガラス自体を社外のアクリルウィンドウなどに交換する(強度と施工性を確保)

このような工夫を施すことで、見た目も機能も両立させながら車検に通すことが可能になります。

事前に確認すべきポイントとおすすめの対応

加工を検討している場合、まず行うべきは陸運局やディーラーへの事前相談です。地域によって車検の基準や検査官の判断に差があるため、自己判断で施工を進めると車検時に再加工を求められるリスクもあります。

また、車検対応を前提にしたカスタム施工をしているショップに相談するのも一つの手です。プロの意見を取り入れることで、安全かつ合法的に改造を楽しむことができます。

まとめ

軽トラックの後方ガラスに穴を開けるカスタムは、適切な方法と対策を取れば実現可能です。ただし、保安基準や車検の基準に抵触する恐れがあるため、視界の確保・強度・安全性を満たす工夫が不可欠です。

加工前には必ず専門家や陸運局に相談し、合法的な範囲で快適なキャンピングカーライフを楽しんでください。

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