ヘッドライトの黄ばみとクリーナーの関係:古いコーティングは落ちるのか?

車検、メンテナンス

経年劣化や紫外線により黄ばんでしまったヘッドライトは、見た目だけでなく夜間の視認性にも影響を及ぼします。そんなとき、市販のヘッドライトクリーナーを使う人は多いですが、過去に施工したコーティングをどう扱えばいいのか気になる方もいるのではないでしょうか。

ヘッドライトの黄ばみの原因とその影響

ヘッドライトは主にポリカーボネート製で、紫外線や熱により酸化が進み、表面が黄ばんでくるのが一般的な原因です。また、汚れの蓄積や飛び石などの微細な傷も劣化を促進します。

黄ばみが進むと光量が減り、夜間の運転で視認性が低下します。車検でも光量不足で不合格となる場合があるため、早めのメンテナンスが大切です。

市販のヘッドライトクリーナーの成分と仕組み

市販のクリーナーには研磨剤(コンパウンド)が含まれており、表面の黄ばみと一緒に古いコーティングも削り取る効果があります。液体タイプやペーストタイプなどがありますが、どちらもクリーニング+軽度の研磨を目的とした成分です。

特に「ポリッシュ」「コンパウンド」と明記されたものは、目に見えない薄い被膜も削り落とすため、以前に施工したコーティングが残っている場合も落とされる可能性が高いです。

古いコーティングが剥がれる理由

市販のコーティング剤は耐久性に限りがあり、紫外線や雨風にさらされることで半年〜1年程度で劣化します。そこに研磨力のあるクリーナーを使用すれば、物理的に被膜を削るため、結果的に古いコーティングも除去されるのが一般的です。

一方、液体タイプで研磨性の低い製品の場合はコーティングを傷めず表面清掃のみに留まることもあります。商品の使用説明をよく確認することが重要です。

実際の使用例:再施工が必要なケース

たとえば、2年前に市販のガラス系ヘッドライトコーティングを行った車両に、コンパウンド入りのクリーナーを使ったところ、一度でツヤが戻ったものの、撥水効果がなくなったという報告があります。これは古いコーティングが削られた結果と考えられます。

また別の例では、数ヶ月前に簡易コーティングをしたにもかかわらず、クリーナー使用後にくすみが再発したとの声もあります。ヘッドライトの美観を長持ちさせるには、クリーニング後に再コーティングを行うのが理想的です。

クリーナー使用後の再コーティングを忘れずに

クリーナーで黄ばみを落とした直後は、保護膜が失われている無防備な状態です。そこに再び紫外線が当たれば、数週間でまた劣化が始まることも。

そのため、ヘッドライトクリーナーを使用した後は、必ずコーティング剤を塗布することをおすすめします。スプレータイプでも良いですが、より長持ちさせたい場合はガラス系の硬化コーティングが効果的です。

まとめ:クリーナーは黄ばみ除去だけでなくコーティング除去も起こる

市販のヘッドライトクリーナーは、黄ばみを落とすと同時に古いコーティングも削り落とす可能性が高いことを理解しておきましょう。

黄ばみを取るだけで満足せず、その後の再コーティングで保護し直すことで、透明感のあるヘッドライトを長持ちさせることができます。愛車の美観維持には、ちょっとした手間を惜しまないことがポイントです。

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