教習所での高速教習がシミュレーターのみと聞いて不安に思う方は少なくありません。特に、これから免許を取得しようという人にとって、高速道路の運転は未知の世界です。しかし、環境や時期によっては実車教習が難しいこともあります。この記事では、実車での高速教習を受けられない場合にできる対策と、安全に高速道路デビューするための準備について解説します。
なぜ高速教習が実車で行われないことがあるのか
高速教習が実車で行われない理由として、高速道路の工事や天候、教習所の規模や設備の制限などが挙げられます。法律上もシミュレーターでの教習は認められており、必ずしも実車で行う必要はありません。
実際に、国土交通省の指導要領では「高速教習は実車が望ましいが、やむを得ない事情がある場合はシミュレーターによって代替可能」とされています。
実車の高速教習を受けられなかった場合の対処法
まず考えたいのが、後日、高速だけを別途受けられるかどうかです。教習所によっては卒業後の補習として高速運転だけをオプションで申し込めることもあります。
たとえば、「高速教習パック」や「ペーパードライバー講習」の一部として、高速道路だけの練習コースを設けている教習所もあります。費用は1〜2時間で8,000円〜15,000円程度が一般的です。
親や知人と一緒に練習する場合の注意点
親や信頼できる大人と一緒に練習するのも有効ですが、助手席に乗る人が運転経験豊富で冷静な判断ができる人であることが大前提です。できれば、交通量が少なく、合流や車線変更が少ない路線を選びましょう。
また、事前に自宅で動画教材やドライブレコーダー映像などを活用して、合流や分岐のイメージを掴んでおくこともおすすめです。
初めての高速運転で特に気をつけたいポイント
- 合流時は加速車線でしっかり加速
- 車間距離はしっかりとる
- 本線に合流したら流れに乗る意識を持つ
- 出口が近づいたら早めに左車線に
不安が強い方は、最初から交通量の少ない時間帯や短い区間で挑戦してみるのがよいでしょう。
教習所に相談してみるのも一つの手段
高速教習の実車ができなかった場合、卒業後に個別の対応が可能かを教習所に問い合わせてみるのもおすすめです。中には「補講対応」として、卒業後に有料で高速教習を再現してくれるケースもあります。
また、近隣の別の教習所で講習を受けることが可能かどうか、調べてみる価値もあります。
まとめ:実車でなくても準備次第で安心して高速運転はできる
教習所で実際に高速道路を運転できなかったとしても、正しい知識と準備、そして信頼できる同乗者がいれば安心して初めての高速運転に臨むことができます。焦らず、段階を踏んで自信をつけていくことが大切です。
必要ならペーパードライバー講習や補習講座などを活用し、安全運転への一歩を確実に踏み出しましょう。
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