MH25S型スズキ ワゴンRの左ドアミラーが格納できず、モーター音や異音が続くトラブルにお困りの方へ。この記事では、ヒューズによる電源遮断やコネクター処理など、実際に効果のあった具体的な対処法をわかりやすく解説します。
電動格納ミラーの故障原因と無理な操作による悪化リスク
ワゴンR(MH23S/MH25Sなど)では、電動格納ミラーの内部ギア破損や基板劣化によって、格納できなくなりモーターが回り続けるケースがあります。延長保証対象車種もあり、まずは製造年月を確認してみましょう。
モーターがずっと回っている状態で放置すると、内部部品の摩耗が進む可能性があります。整備工場に依頼できるなら、無償修理対象か問い合わせてみるのもおすすめです。
ヒューズ遮断は最初の選択肢ではない
モーター音が止まらない場合に「ヒューズを抜こう」と考える方がいますが、ヒューズを外すとミラー調整・ドアロックなど他の機能にも影響が出る恐れがあります。車内側のヒューズボックス内に「DM」といった記号はなく、ドアミラー専用のヒューズは存在しないことが多いためです。
また、ヒューズを外すことで他の電子機器への電源供給が遮断され、不具合が増える可能性もあるので注意が必要です。
効果的な代替手段:ミラー側カプラーを外す方法
モーターが常に動作している場合、安全かつ効果的な対策として、ドア内張りを外してミラー側のコネクター(カプラー)を抜く方法が有効です。これにより、格納ギアへの電源供給だけを遮断できます。
カプラーを抜くことで、格納機構への通電が止まり、モーター音も消えます。しかし、ミラー角度調整機能には影響しないため、日常使用にはさほど支障がありません。
車内ヒューズボックスの場所とチェック方法
ワゴンRでは、運転席足元、アクセルペダル右側にヒューズボックスがあります。これは純粋に室内装備系(ルームランプ、オーディオ、パワーウインドウなど)のヒューズを収納している場所です。ドアミラー専用のヒューズは見当たらないため、ヒューズボックスでの操作は慎重に行ってください。
ヒューズ抜きには、ラジオペンチや専用のヒューズクリップが便利です。特に低背タイプの平型ヒューズが多く使われているモデルです。
整備事例から見る具体的な対応例
実際の整備事例では、格納機構内部の電子部品が破損したことでモーターが停止できず、配線をカットして電源を遮断する方法が採用されています。ミラー側配線をカットし、絶縁テープで保護することで、角度調整機能を維持しながら異音を止めているケースもありました。
この手法は、将来的にミラーアッセンブリ交換を行う可能性も考慮し、「車両ハーネス側」ではなく「ミラー側ハーネス」を対象とする点が重要です。
作業上の注意点とまとめ
安全に配慮して行うためのポイント
・ドア内張りを外す際は内装クリップ等の破損に注意し、丁寧に作業すること。
・電源を遮断する前にはバッテリーのマイナス端子を外して、感電・ショートのリスクを回避してください。
・整備工場での対応が可能ならば、無償交換の対象か確認いただくのが安心です。
まとめ
MH25S型ワゴンRの左ドアミラーが格納できず音が止まらない問題に対して、ヒューズによる電源遮断よりも、ミラー側カプラー抜き・配線カットによって安全かつ効果的な対応が可能です。車内ヒューズボックス内に「DM」等の記号は見当たらず、ドアミラー専用ヒューズは存在しないことが多いため、まずはダッシュ下ではなくドア側からアプローチするのが賢明です。
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