新社会人としてのスタートを切ったばかりの方にとって、車の購入は大きな決断です。中でも「BMWの中古車が総額35万円で買える」という話は魅力的に映るかもしれません。しかし、価格の安さには裏があることも。今回は、激安輸入車に潜むリスクと、それでも選ぶ価値があるかをわかりやすく解説します。
なぜBMWが35万円で売られているのか?
BMWは新車価格が高く、中古でも人気があるブランドです。それでも35万円で売られている場合、次のような理由が考えられます。
- 初年度登録から10年以上経過している
- 走行距離が10万km以上
- メンテナンス履歴が不明、または事故歴あり
- 型落ちでパーツの供給が難しい
一見すると掘り出し物に見えますが、こうした車は故障リスクや維持費の面で注意が必要です。
維持費はどうなる?国産車との比較
BMWのような輸入車は、購入価格が安くても維持費が高額になることが珍しくありません。特に古いモデルになると次のような費用がかかる可能性があります。
- 車検整備費:10万円以上
- 故障時の部品代:国産の2〜3倍
- 保険料:年齢・等級によっては高額に
例えば、電動ミラーやウィンドウモーター、足回りのサスペンションなどが壊れやすく、交換費用だけで数万円〜十数万円することもあります。
輸入車初心者にとっての整備のハードル
BMWのような欧州車は、専門的な知識や診断機が必要なケースが多く、一般の整備工場では対応できないことも。ディーラーや輸入車専門店に頼ると修理費用が高くつく可能性が高いです。
また、純正部品の取り寄せに時間がかかることもあり、「直したいのにパーツが来ない」という事態になることもあります。
失敗しないために確認すべきポイント
激安BMWを購入する前に、必ず以下の点をチェックしましょう。
- 整備記録簿の有無
- 車検残の有無と取得可能か
- エンジンやミッションの状態
- 販売店の保証内容
可能であれば第三者機関の車両診断(JAAAなど)や、車に詳しい知人の同行をおすすめします。
社会人1年目におすすめの選択肢とは?
車に詳しくない方が最初に乗る車としては、国産のコンパクトカーや軽自動車がおすすめです。理由は以下のとおりです。
- 整備コストが安い
- 燃費が良く維持しやすい
- 中古市場に台数が多く、選びやすい
一例として、スズキのスイフトやホンダのフィットなどは安価でも信頼性が高く、初めてのマイカーとして人気があります。
まとめ:見た目のカッコよさよりも「生活に合った一台」を
35万円のBMWは確かに魅力的に映りますが、購入後の維持費やトラブルを考えると、社会人1年目にはややリスクの高い選択です。信頼性・安全性・維持費を考慮した上で、ライフスタイルに合った一台を選ぶことが重要です。
輸入車に憧れる気持ちは理解できますが、それは将来の楽しみに取っておいて、まずは安心して乗れる一台を選びましょう。
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