バイク教習を始めたばかりの方にとって、教習所で使用される中型バイクは想像以上に「重くて扱いにくい」と感じるかもしれません。実際、多くの教習生が最初に直面する壁がバイクの取り回しや車体の重量感です。この記事では、教習所で使われるバイクの実態や、その重さをどう捉えればよいのかについて詳しく解説します。
教習車は本当に中型バイク?
教習所で使用される中型二輪教習車は、法律上「普通二輪車(排気量400cc以下)」に該当するバイクです。多くの教習所ではホンダCB400 SUPER FOUR(スーパーフォア)を使っており、これは排気量399ccの正真正銘の中型バイクです。
車体重量は約200kgと、かなり重めに感じるかもしれませんが、これは中型バイクの中では標準的な重さです。特に水冷4気筒エンジンを搭載しているため、小型バイクやスクーターに比べて重量感があります。
なぜ教習車は重いバイクを使っているのか
教習車はバイクに不慣れな人が繰り返し練習するため、耐久性や安定性を重視して設計されたモデルが採用されています。頑丈なフレームや補助ステップ、エンジンガードなどが追加されているため、一般販売の同型モデルよりさらに重くなっている場合もあります。
この重量感は最初こそ扱いづらく感じますが、重さがあることで直進安定性が高まり、実は慣れてくると運転がしやすいという利点もあります。
重く感じるのはバイクのせいだけじゃない?
実は、「バイクが重く感じる」のは物理的な重量だけでなく、乗り手側の緊張や力みが原因であることも多いです。初めての教習では姿勢がぎこちなく、無駄な力が入ってしまいがち。その結果、ハンドル操作やバランス取りがうまくできず、余計にバイクを「重くて怖い」と感じてしまいます。
例えば、リラックスしてニーグリップ(太ももでタンクを挟む)を意識するだけでもバイクの一体感が増し、取り回しが軽く感じられるようになります。
重いバイクに慣れるためのポイント
- 力で支えようとせず、バランスを意識する(筋力より姿勢)
- ニーグリップと視線の先を意識することで安定感アップ
- 停止時は右足ブレーキ、左足は地面へで支えやすくなる
- Uターンや坂道発進は焦らず操作。補助があるので思い切って挑戦を
実際に、「最初は立ちゴケ連発だったけど、数時間で体が慣れた」という声も多くあります。
教習車と市販車の違いも知っておこう
CB400SFのような教習車は、教習用に特別な装備(補助ステップ・ガード類)を追加されており、市販モデルよりも数十キロ重くなっているケースがあります。
つまり、「教習所のバイクが重い」と感じても、市販の中型バイクの中にはもっと軽量で扱いやすいモデルもたくさんあるため、免許取得後のバイク選びでは安心して自分に合ったモデルを見つけることができます。
まとめ:慣れれば重さは味方になる
教習所の中型バイクは確かに重く感じますが、それは安全性や耐久性を考慮した設計によるものです。最初のうちは重くても、体の使い方やバイクとの一体感に慣れてくれば、自然と軽く感じられるようになります。
安心してください。多くの人が同じような不安を感じつつ、それを乗り越えてバイクライフを楽しんでいます。焦らず、少しずつ慣れていきましょう。
コメント