AF27(ホンダ・ディオなど)を始動させる際に、パーツクリーナーをパワーフィルターに吹きかけないとエンジンがかからないという症状は、燃料供給や点火系のトラブルが疑われます。この記事では、よくある原因と整備のポイントを紹介します。
エンジン始動困難のよくある原因
パーツクリーナーを使えば始動するということは、点火(スパーク)はしているが、燃料が適切にエンジンに供給されていない可能性が高いです。以下の原因が考えられます。
- チョーク(オートチョーク)の故障
- 燃料ホースやフィルターの詰まり
- エア吸入系統の不調
- 負圧コックの不良
点検・清掃・交換すべき具体的なパーツ
次に確認すべきポイントを順に紹介します。
オートチョーク
AF27はオートチョークを採用しており、始動時に燃料を増やす機構がうまく動作しないと、始動困難になります。配線や電圧供給をテスターで確認し、不良であれば交換が必要です。
燃料ホース・フィルター
燃料ホースが劣化していたり、フィルターが目詰まりしていると、燃料がキャブまで届かなくなります。ホースを一度外して燃料が出てくるか確認しましょう。
負圧コック
負圧式の燃料コックがうまく作動していないと、エンジン始動時にガソリンが流れません。負圧ホースにひび割れがあると圧力が保てないため、点検が必要です。
ホームセンターの添加剤で改善できる?
ホームセンターで売っている燃料系統洗浄剤(インジェクタークリーナー等)をガソリンに添加することで、多少の燃料系統汚れが改善される可能性はあります。ただし、今回のような「始動できない」レベルの症状であれば、根本原因の解消が優先されます。
エンジン内部のカーボン堆積が疑われる場合は、エンジンクリーナー(フォーム式等)を使用してみる価値もありますが、これは補助的な手段と考えましょう。
まとめ|始動困難の原因は燃料供給系に多い
AF27がパーツクリーナーを吹きかけないと始動しない場合、キャブ清掃だけでは不十分なことが多く、オートチョークや負圧コックなどの補機類も併せて点検・交換が必要です。
修理や交換は比較的安価な部品で済む場合が多く、自分で作業することも可能ですが、不安であればバイクショップでの診断を受けることもおすすめです。
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