2002年製のヤマハTDR125は、軽快な取り回しとスポーティなデザインで、ヨーロッパ市場を中心に根強い人気を誇るオフロードテイストの125ccバイクです。この記事では、その馬力や性能面を中心に、特徴や魅力を深掘りしていきます。
ヤマハTDR125とはどんなバイクか?
ヤマハTDR125は、2ストロークエンジンを搭載したデュアルパーパス(オン・オフ両用)モデルで、特にヨーロッパ向けに1990年代から2000年代初頭にかけて販売されていました。日本国内では正規販売されていないため、逆輸入車として見かけることが多い車種です。
そのスタイルはスーパーモタード寄りで、舗装路での走行性能に優れながら、未舗装路もある程度こなせるマルチなバイクとしてファンを獲得しています。
2002年モデルTDR125のエンジンスペックと馬力
2002年製のヤマハTDR125は、排気量124ccの水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載しており、最大出力は約15馬力(11kW)/ 9000rpmとされています。
なお、この馬力値はヨーロッパの免許制度(A1クラス)に合わせた規制仕様であり、Yamaha TZR125のエンジンがベースとなっているため、デチューンされていないフルパワー仕様では20〜25馬力以上に達するとも言われています。ただし、フルパワー化には部品交換や再セッティングが必要です。
軽量ボディと高回転エンジンの相性
TDR125は乾燥重量が約125kg程度と非常に軽量であり、15馬力というスペックでも十分な加速感を味わうことができます。
また、2ストエンジン特有の鋭いレスポンスとピーキーなパワーバンドは、現代の4ストローク車では味わえない独特のフィーリングが魅力です。街乗りからワインディングまで、扱いきれる楽しさを提供してくれます。
2002年モデルの特徴と変更点
2002年モデルは後期型にあたり、外観や足回りに若干のマイナーチェンジが加えられています。具体的には以下のような変更が見られます。
- フロントフェンダーの形状変更
- メーターまわりのデザイン改良
- カラーリングの更新
ただしエンジンやフレーム構造に大きな変更はなく、基本性能は前モデルを踏襲しています。
整備性やパーツ供給について
日本では正規流通がなかったモデルのため、整備やパーツ調達にやや手間がかかることがあります。ただし、エンジンがTZR125ベースであることから、共通部品が多く流用可能で、CMSNLなどの海外パーツサイトを利用すれば比較的入手は可能です。
また、輸入車に強いバイクショップやヤマハ車に詳しい整備士に相談すれば、整備面でも安心できる体制を整えることができます。
まとめ:2002年製TDR125は15馬力でも侮れない楽しさを持つバイク
2002年製のヤマハTDR125は、約15馬力という数値だけでなく、軽量な車体や高回転型エンジンとの組み合わせによって、体感的な速さや操る楽しさを感じられる1台です。
見た目の個性や2スト特有のフィーリング、そしてヨーロッパの空気を感じさせるデザインは、今なお多くのバイクファンにとって魅力的な存在となっています。中古市場で見かけた際は、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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