長期間使用していなかったエンジン機器が動かなくなるのはよくあることです。LONCIN G420F(420cc・15馬力)エンジンを搭載した草刈機が始動しない場合、基本から丁寧に点検していくことが復活への第一歩です。
まず確認すべき!3つの基本チェックポイント
エンジンがかからないときは、燃料・火花・圧縮の3要素を順に点検しましょう。
- 燃料系統:タンク内のガソリンが古くなっていないか確認。揮発して劣化したガソリンでは始動できません。
- 点火系統:スパークプラグの汚れ・劣化・隙間などをチェック。プラグが点火しないとエンジンは動きません。
- 圧縮の有無:スターターロープを引いたときの抵抗がしっかりあれば圧縮はある可能性大です。
燃料系の点検手順
まず古いガソリンは完全に抜き、新しい混合比(推奨:レギュラーガソリン+適合オイル)で再補充しましょう。
キャブレターの中でガソリンが固着している場合、分解清掃が必要になります。キャブレタークリーナーを使い、ジェットやフロート室を丁寧に洗浄してください。
スパークプラグの確認と交換
スパークプラグを外して電極の状態を確認。カーボンの付着や錆がある場合は清掃、または新品への交換を行います。
点火チェック方法は、プラグをアースさせながらスターターロープを引き、火花が飛ぶかどうかを確認します。火花が出なければ点火コイルや配線の劣化を疑いましょう。
エアフィルターと吸気系のチェック
エアフィルターが詰まっていると、空気が入らず混合気のバランスが崩れます。スポンジタイプであれば中性洗剤で洗浄・乾燥後、再装着します。
吸気ポート内にゴミやクモの巣が入り込んでいないかも確認しましょう。
燃焼室とシリンダーの内部状態
20年放置されている場合、内部のサビやカーボン堆積も考えられます。エンジンオイル注入口から少量のオイルを入れ、スターターロープを数回引いてシリンダー内を潤滑させます。
これにより圧縮の回復や金属摩耗の軽減が期待できます。
セルスターター使用時の注意点
バッテリー駆動のセルスターターを使用する際は、バッテリー電圧が12V以上あることを確認。長期保管後はバッテリーが過放電している可能性が高いため、充電または交換が必要です。
電装系のヒューズ切れやリレー不良もセルが動作しない原因となるため、併せて確認しましょう。
まとめ:20年放置機の始動には根気と段階的点検がカギ
LONCIN G420F草刈機が動かない場合、燃料系・点火系・圧縮系の順で確認し、必要に応じてキャブ清掃やプラグ交換を行いましょう。
長期放置機は一発で復活することはまれです。段階的な点検と整備で安全にエンジンを再始動させましょう。
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