日産スカイラインGT-R、そしてその後継である日産GT-R(R35)は、日本が誇るスーパースポーツとして世界中のファンを魅了し続けています。本記事では、歴代GTRシリーズの中でも特に人気の高い各世代の特徴や魅力を整理しつつ、どの型がファンに支持される理由を解説します。
初代R32 GT-R|現代GTRの礎を築いた「怪物」
1989年に登場したR32 GT-Rは、グループAレースでの勝利を目的として開発されたモデル。名機「RB26DETT」エンジンと当時最先端の4WDシステム「ATTESA E-TS」、4輪操舵「HICAS」などを搭載し、“スカイラインの再来”として爆発的な人気を誇りました。
コンパクトなボディに詰め込まれた技術と威圧感あるデザインは、今なおカルト的な人気を集めています。
R33 GT-R|熟成されたバランス型GT-R
1995年に登場したR33 GT-Rは、R32の基本性能を進化させつつ、快適性と安全性も強化。ボディサイズはやや大きくなり、重量増もありましたが、それを補って余りある安定感と高速域での信頼性を確保しています。
「R33は大きすぎる」と一部から敬遠される一方で、高速道路やサーキットでは「最も扱いやすいGT-R」と評価されることも。
R34 GT-R|スタイルと実力を両立した名車
1999年登場のR34 GT-Rは、現代的なデザインと機能美を備えたモデルとして、国内外で今なお高い人気を誇ります。マルチファンクションディスプレイなど、当時としては先進的な情報機能を搭載。
エンジンは引き続きRB26DETTながら、補機類やレスポンスの改善により、ストリートからサーキットまで幅広く活躍。「最後のスカイラインGT-R」としてプレミア化が進行中です。
R35 GT-R|世界に挑んだ最新鋭スーパーカー
2007年、GT-Rは「スカイライン」の名を離れ、新たな章を開きます。R35 GT-Rは、3.8Lツインターボ「VR38DETT」エンジンを搭載し、0-100km/h加速は約3秒と驚異的なパフォーマンスを誇ります。
従来のファン層からは「電子制御が強すぎる」との声もありますが、世界のスーパーカーと比べてもなおコストパフォーマンスに優れたモデルとして高評価を得ています。
どのGT-Rが“好き”かはスタイル次第
R32の軽快さと武骨さ、R33の大人びた乗り味、R34の美しさと走行性能、R35の現代的パフォーマンス。どれもが個性を放っており、どれが“最高”かは人それぞれ。
実際にR32を購入されたユーザーからは、「コンパクトなボディなのに存在感があり、操る楽しさがダイレクトに伝わってくる」という声が多く寄せられます。
今から手に入れるなら?それぞれの注意点
モデル | 価格傾向 | 注意点 |
---|---|---|
R32 | 上昇中(ヴィンテージ価値) | サビ・電装系・オイル漏れに注意 |
R33 | 比較的安定 | 重量によるタイヤ・足回り摩耗 |
R34 | 爆発的に高騰中 | 盗難・パーツ不足 |
R35 | モデル末期で狙い目 | 維持費・高価な純正パーツ |
まとめ:どのGT-Rも“正解”、選ぶのはあなたの価値観
どのGT-Rもそれぞれに強烈な個性と魅力を備えており、選び方は「走りのスタイル」「所有感」「予算」などで大きく変わります。重要なのは、あなたにとっての“心がときめく一台”であること。
たとえ手が届きづらいモデルでも、ER34や他の日産スポーツモデルでまずはステップを踏むという選択も大いにアリです。GT-Rに惹かれたその気持ちが、カーライフを豊かにしてくれることでしょう。
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