GT380前期フレームに後期タンクを装着するための加工ポイントと注意点

カスタマイズ

GT380はスズキを代表する2ストロークマシンの名車であり、前期・後期でタンク形状やマウント方法に差異があります。そのため、GT380前期フレームに後期型タンクを取り付ける際には、ある程度の加工が必要です。この記事では、具体的な加工方法と注意点について解説します。

前期と後期で異なるタンク形状の違い

GT380は1972年のデビュー以降、数回のマイナーチェンジを経ており、特にタンク形状や取り付けステーに変更が加えられました。後期型のタンクはやや大きめで丸みを帯びており、前期フレームのマウントとは位置や構造が異なります。

前期:取り付けステーが比較的シンプルなフック形状。
後期:ラバー付きのマウントで吸振性と固定性を向上。

後期タンクを前期フレームに装着する際の主な加工ポイント

加工ポイントは主に次の2点に集約されます。

  • 前方ステーの位置変更:後期タンクの前部取り付け穴と前期フレームのマウント位置が合わないため、ステーを切断して再溶接、またはアダプターを自作・流用して調整します。
  • 後部固定用ゴムの調整:リア側のゴムマウントが干渉する可能性があるため、必要に応じてスペーサーを追加するか、ラバーの加工が必要です。

実際に装着したカスタム事例

あるオーナーは、後期型タンクをボルトオンに近い形で取り付けるために、フレーム側に汎用ステーを溶接し、後部はホームセンターで購入できるクッションゴムで高さを微調整して取り付けを実現していました。

また別の事例では、純正には戻さない前提でタンク側のマウント穴を拡大し、フレーム側に合うように固定していました。ただしこの方法は再販価値の観点からは非推奨です。

加工時の注意点と安全面への配慮

タンクの取り付けは、外観だけでなく走行中の安定性や安全性にも直結する重要な要素です。特に加工後の走行では、走行中のタンク振動や燃料漏れに注意が必要です。

以下の点を確認してください。

  • 溶接箇所の強度確認と防錆処理
  • ラバーやステーの接触部に緩衝材を設置して振動を吸収
  • タンク内の燃料ラインとの干渉チェック

公道で使用する際の法的チェックも忘れずに

車検のあるGT380では、タンクの改造や変更が構造変更扱いになる可能性もあります。国土交通省の保安基準に従い、取り付け後は整備工場などで点検を受けるのが望ましいでしょう。

まとめ:外観重視か実用性重視かで加工内容も変わる

GT380のタンク換装は、見た目の仕上がりと純正の保持性のバランスがポイントです。最低限の加工で装着する場合はアダプター活用、本格的なカスタムを目指す場合は溶接による変更も視野に入ります。安全第一で、自分のスタイルに合った選択をしましょう。

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