ドラレコをヒューズボックスから取り付けたのに電源が入らない…そんなトラブルは意外と多く、特に駐車監視不要の場合に「BATT+を省略してもいいのか?」という疑問が出やすくなります。この記事では、コムテックZDR-016とダイハツタント(LA650系)を例に、配線の正しい接続方法と動作しない原因について解説します。
基本の3本配線の役割とは?
ZDR-016などの常時電源対応型ドラレコでは、以下の3本配線が基本構成となっています。
- 赤(BATT+):常時電源 → バッテリーからの電源で、駐車監視や本体起動に関与
- 黄(ACC):アクセサリ電源 → エンジンキーONで通電、録画開始トリガー
- 黒(GND):アース → 金属部に確実に接続
このうち、赤(BATT+)を繋がないと、機種によってはACCを入れても電源が入りません。
「BATT+を省略」してはいけない理由
一部のモデルではBATT+とACCの両方が正しく通電しないと起動条件を満たさず、ACCに接続しただけでは本体が反応しない仕様になっています。
特にZDR-016は、「常時電源タイプ」のため、BATT+を繋がないと回路が成立せず、ACCのみでは起動しない構造となっています。
正しい接続方法とポイント
以下のような手順で確実に接続しましょう。
- BATT+(赤)→ 常時電源ヒューズ(例:ルームランプ・オーディオ電源など)
- ACC(黄)→ ACCヒューズ(例:シガー・ワイパーなど)
- GND(黒)→ 塗装されていないボディ金属部またはアースポイント
ヒューズ電源取り出しには、電源の向き(出力側にドラレコが来るように)にも注意が必要です。逆にすると電圧不足や起動不良の原因になります。
ダイハツタント(LA650)の配線事例
LA650系タントのヒューズ構成では、以下のような接続がよく使われます。
- BATT+ → ROOMヒューズ(常時電源)
- ACC → CIGヒューズ(アクセサリ電源)
この構成で正しく接続し、ヒューズ電源取り出しコードも方向に注意すれば、ZDR-016は問題なく起動するはずです。
動作しないときの確認チェックリスト
- 電源取り出しヒューズが通電しているか(テスター使用)
- 電源線がヒューズの出力側に接続されているか
- BATT+を接続しているか
- アースポイントがボディ金属と導通しているか
これらのどれかが間違っていると、ドラレコは起動しません。
まとめ:BATT+の接続は必須!ACCだけではZDR-016は起動しない
駐車監視を使わない場合でも、BATT+(赤線)は必ず接続する必要があります。ACCのみではZDR-016は動作しないため、常時電源のヒューズを使って正しく接続しましょう。
少しの手間でドラレコ本来の性能を引き出せるので、面倒でも3本すべて確実に繋ぐことが安心・安全な車内環境につながります。
コメント