アウディS5/S5スポーツバック(F5型・前期型)は、スポーツ性と実用性を兼ね備えたプレミアムカーとして、中古市場でも根強い人気を誇ります。300万〜400万円台での流通も増えてきた今、購入を検討する上で知っておきたい魅力や欠点を解説します。
S5/S5スポーツバック(F5型)とはどんなクルマか
F5型は2017年に登場した2代目S5で、3.0L V6ターボエンジン(354ps)を搭載。quattro(四輪駆動)システムと8速ティプトロニックを組み合わせ、0-100km/h加速は約4.7秒と、ミドルクラスの中では群を抜く動力性能を誇ります。
「S5」は2ドアクーペとカブリオレ、「S5スポーツバック」は4ドアクーペスタイルで、見た目の美しさに加え、後席の実用性も兼ね備えています。特にスポーツバックはファミリーユースとの両立も可能な万能モデルです。
魅力①:高性能と快適性のバランスが秀逸
S5は単なるスポーツカーではありません。アウディのフラッグシップA7に近い静粛性や乗り心地を維持しつつ、スポーティな加速感とハンドリング性能を持ち合わせています。
さらにバーチャルコックピット、LEDヘッドライト、Bang & Olufsenオーディオなど、上級装備が標準で充実しており、中古車でも満足度が高い仕様です。
魅力②:洗練されたデザインと高級感
F5型のデザインは非常に完成度が高く、クーペとスポーツバック共に低く構えたワイドなボディラインとシャープなヘッドライトが印象的です。
内装も上質なアルカンターラやレザー仕上げで、プレミアムブランドとしての所有欲をしっかり満たしてくれます。
注意点①:維持費と故障リスク
V6ターボエンジンはパワフルで魅力的ですが、オイル消費がやや多めな傾向があり、定期的な点検と管理が必要です。また、DCC(アダプティブダンパー)や電子制御系統のトラブルも報告されており、故障時には高額な修理費用がかかる可能性も。
中古購入時はディーラー整備記録や、延長保証の有無を必ず確認しましょう。
注意点②:タイヤやブレーキなどの消耗品が高価
Sモデルは車重もあり、ブレーキパッドやディスクローターの減りが早い傾向にあります。20インチホイールを装着している個体も多く、タイヤ交換費用が高額になることも考慮が必要です。
購入前にタイヤ残量やパッド摩耗状況を確認することをおすすめします。
注意点③:コネクティビティの古さ
F5前期型は2019年マイナーチェンジ以前のモデルであり、Apple CarPlayやAndroid Autoが非搭載の個体もあります。現代のスマートフォン連携を重視する方は後付け対応も含め検討しましょう。
こんな人におすすめ
・アウディならではのquattro性能と高級感を求める方
・300〜400万円でプレミアムスポーツを手に入れたい方
・スポーツ性と実用性を両立した車を探している方
特に「S5スポーツバック」はファミリーカーとしても成立する4ドアクーペで、パフォーマンスカーの中では稀有な存在です。
まとめ:F5型S5は「買い」だが慎重に選ぶべき
アウディS5/S5スポーツバック(F5型・前期型)は、デザイン、性能、快適性のバランスに優れたモデルです。中古価格300万〜400万円で手に入る今こそ、コストパフォーマンスの高い一台として検討に値します。
ただし、維持費や電子装備の故障リスクを理解し、信頼できる販売店や整備履歴のある個体を選ぶことが重要です。正しい情報と準備で、憧れのSモデルライフを安心してスタートさせましょう。
コメント