車をカスタムする際、どのパーツから手を付けるべきか悩む方は多いでしょう。マフラーやウィングといった外観・サウンド重視のパーツから始めたいという声もあれば、「まずは車高調が基本」という意見もあります。実際にどの順番が正解なのかは、見た目・走行性能・法規制など様々な視点から考える必要があります。本記事では、カスタム初心者にもわかりやすく、車の改造の順番とその理由を解説していきます。
車高調から始める理由とは?
多くのカスタム愛好家が「まずは車高調から」と言うのには理由があります。一番大きいのは、車の“見栄え”を一気に変えられる点です。純正の車高は多くの場合やや高めに設定されており、ホイールとフェンダーの隙間(フェンダークリアランス)が広く、スポーティーさに欠ける印象を与えます。
車高調を入れることで、車全体のスタンスが引き締まり、同じホイールやボディでも「一気にカスタム感」が出るのです。また、足回りの調整で走行性能がアップするため、次にマフラーやエアロパーツを付けるときのバランスが取りやすくなります。
マフラーやウィングを先につけるのはNG?
マフラーやウィングを先に取り付けること自体は問題ありません。ただし、見た目のバランスが崩れるリスクがある点に注意が必要です。例えば、マフラーだけが大きく主張していて、車高が高いままだと全体的に「浮いた印象」になる可能性があります。
また、リアウィングも純正車高のままだと「レーシー過ぎる」「やりすぎ感がある」と見られがちです。もちろん、自分のスタイルを優先するのも自由ですが、全体の統一感を意識することは、カスタムカーとしての完成度を高めるために重要です。
実例で見るカスタム順序の違い
例1:見た目重視派(街乗り中心)
1. 車高調でローダウン
2. ホイール交換
3. マフラー・ウィング装着
この順番だと全体のスタンスが最初から決まりやすく、完成度の高い外観を作れます。
例2:サウンド重視派(スポーティな走り好き)
1. マフラー装着
2. 車高調・ダウンサス導入
3. ウィングやエアロで空力調整
マフラーの交換で音と排気効率を楽しみながら、足回りは後で調整するスタイルもありです。
カスタムの順番に「正解」はないが、順序には意味がある
カスタムの順番に絶対的な正解はありませんが、「見た目」「走り」「使いやすさ」「法令遵守」という4つの観点から自分に合ったプランを立てることが大切です。特に足回りを変えることで全体の印象が大きく変わるため、最初に手を付けると他のパーツ選びにも良い影響を与えます。
逆に、パーツの取り付けに制限が出てしまうケースもあるため、後で「あの順番にしておけばよかった」と後悔しないために、全体像を考えることが大事です。
予算や車検対応も考慮に入れてプランを練ろう
見落としがちですが、車検対応や保安基準も忘れてはいけない要素です。マフラーやウィングは保安基準不適合になる恐れがあるため、国土交通省の基準を確認したり、車検対応品を選ぶと安心です。
また、全体のカスタム費用の配分も大切です。車高調は安い物で10万円程度から、高性能品になると30万円を超えることもあります。予算のバランスを考えつつ、段階的なカスタムを楽しむのがベストです。
まとめ:車高調が先の理由は「バランス」と「完成度」
カスタムの順番には好みがありますが、車高調を先に導入することで、見た目のバランスや後のパーツ選びの自由度が高まる点がメリットです。とはいえ、マフラーやウィングから始めても、自分のスタイルや目的が明確ならそれも立派なカスタムプランと言えるでしょう。
大切なのは、自分の理想の車をイメージし、それに向けた順序で計画的にカスタムを進めることです。愛車との一体感を楽しみながら、納得のいく一台を作り上げていきましょう。
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