ジャガーEタイプに4人乗りは存在したのか?歴代モデルの仕様と乗車定員を徹底解説

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イギリスの名車「ジャガーEタイプ(Jaguar E-Type)」は、その美しいデザインとスポーティな走行性能で、今なお世界中のクラシックカーファンから愛されている名車です。そんなEタイプに関して、「4人乗り仕様は存在するのか?」という疑問は意外と多くの人が抱えるポイントです。この記事では、Eタイプの歴代モデルを振り返りながら、その乗車定員に関する仕様について詳しく解説していきます。

ジャガーEタイプとはどんなクルマか

ジャガーEタイプは、1961年から1975年まで生産された2ドアのスポーツカーで、主にクーペ(FHC)とオープン(OTS)の2タイプが存在します。エンツォ・フェラーリが「史上最も美しい車」と称賛したことで有名で、そのデザインと性能の両立は今なお高い評価を受けています。

初代は3.8L直6エンジンを搭載し、後のモデルでは4.2LやV12エンジンなども搭載されるようになりました。生産は3つのシリーズ(Series 1~3)に分かれており、それぞれにボディバリエーションがありました。

2+2(ツープラスツー)モデルの登場

ジャガーEタイプにおける「4人乗り」に該当するのが、「2+2」モデルです。これは前席2名、後席に小さなシートが2つ設けられたレイアウトで、あくまで補助的な座席となります。

「2+2」はSeries 1から登場しており、特にSeries 1.5と2では標準ラインナップとして販売されていました。ボディ全長は通常のクーペよりも長くなっており、ルーフ形状やリアウィンドウのデザインにも若干の違いがあります。

2+2の実用性とリアシートの使い道

2+2モデルの後部座席は、「大人が長時間座るには厳しい」程度のスペースです。頭上空間も限られ、足元も狭いため、基本的には子供や短距離移動、荷物置きとしての使用が現実的でしょう。

それでも保険料の区分やファミリーユースとしての需要に応えるため、当時は一定の需要がありました。2ドアのスポーツクーペとして、後部座席があるだけでも珍しい部類と言えます。

Eタイプのボディバリエーション一覧

シリーズ ボディタイプ 乗車定員
Series 1 OTS(オープン)/FHC(クーペ)/2+2 2人(OTS/FHC)、4人(2+2)
Series 2 同上 同上
Series 3 主にV12搭載の2+2が中心 4人

特にSeries 3になるとV12エンジン搭載車の多くが2+2モデルで設計されており、後部座席のスペースもやや広がりました。

2+2モデルの見分け方と購入時の注意点

外観上ではルーフラインが長く、後部にリアサイドウィンドウが追加されている点などで2+2モデルは見分けが付きます。室内空間の形状にも違いがあるため、クラシックカーイベントや中古市場でも注意して確認しましょう。

また、4人乗り扱いになることで税金や車検上の扱いが異なる場合もあります。実際に4人で乗る予定がある場合は、後席の使用状況や安全性にも注意が必要です。

まとめ:Eタイプに「4人乗り」は存在するが用途は限定的

ジャガーEタイプには確かに4人乗りに該当する「2+2」モデルが存在しますが、後席はあくまで補助的なシートです。大人が快適に乗るのは難しく、実用性よりもデザインと希少性が魅力となるモデルと言えるでしょう。

クラシックカーとしての価値も高まっている今、2+2の仕様に興味がある方は、購入前に現車をしっかり確認することをおすすめします。

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