新車購入時に少しでもお得に買いたいと考えるのは自然なことです。値引きの目安として「車両本体価格の10%前後」がよく言われますが、その基準となる金額や、何が含まれているかによって交渉の進め方は大きく変わります。今回は、新車の値引きについて基本から実践まで詳しく解説します。
車両本体価格とは何か?
「車両本体価格」とは、あくまでもベースグレードの車の価格を指します。メーカーオプション(ナビやサンルーフなど)は基本的に含まれていません。したがって、値引きの基準になる「10%」も、このベース車両の価格が対象です。
たとえば、車両本体価格が250万円でメーカーオプションに20万円かかる場合、値引き交渉の基準額(10%)は250万円の10%=25万円になります。
車両本体価格は税込?税抜?
通常、ディーラーでの見積もりに表示されている「車両本体価格」は税込価格です。そのため、値引き目安の10%という表現も基本的には税込価格を基準としています。
ただし、見積書によっては税抜価格と消費税が別表記になっていることもあるため、交渉時は税込価格か税抜価格かをしっかり確認するのがポイントです。
ディーラーオプションは値引きに含まれる?
「値引き目安」にディーラーオプションは含まれないのが基本ですが、実際の商談ではディーラーオプションからの値引きが交渉材料になることも多いです。特にフロアマット、バイザー、ETCなどのディーラーオプションは利益率が高く、オプション総額の20〜30%程度の値引きが期待できることもあります。
実例として、30万円分のオプションを付けた場合、交渉次第で5〜8万円程度の値引きが可能だったケースもあります。
実際の交渉ではどうなるか?
実際の商談では、「車両本体の10%値引き+オプションの一部無料サービス」といった複合的な形で提示されることが多くなります。購入者が税金や諸費用も含めた“総支払額”を重視するため、ディーラー側もそれに合わせた見積もりを作成してくれます。
例えば、250万円の車両本体価格に対して20万円の値引き+5万円分のオプションサービスという形での合計値引きが25万円となり、実質10%引きとなるよう調整されるケースもあります。
まとめ:値引きの見方と交渉のポイント
新車購入時の「10%値引き」という目安はあくまでスタート地点です。車両本体価格は税込で、メーカーオプションは含まれない点に注意し、ディーラーオプションからの追加値引きも視野に入れて交渉することが大切です。
「本体価格」「オプション」「諸費用」それぞれの要素を分けて考え、トータルで最もお得になるように話を進めることが、納得のいく購入への近道となります。
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