並行輸入されたハーレーダビッドソンのような型式不明車両にサイドカーが付属している場合、その中古新規登録は一般的な登録手続きとは異なる点が多くあります。特に廃車後の再登録では、陸運支局への持ち込み検査が必要になるケースがほとんどです。
並行輸入車と型式不明車の違いと意味
並行輸入車とは、正規ディーラーを通さずに海外から直接輸入された車両のことを指します。こうした車両は日本国内の型式認定を受けていないため、「型式不明」として扱われます。
特にサイドカー付きの車両の場合、構造要件が通常の二輪車と異なるため、検査がより厳密に行われます。
中古新規登録に必要な基本書類
- 廃車証明書(返納証明書)
- 譲渡証明書または売買契約書
- 自賠責保険加入証明書
- 印鑑証明(個人の場合は住民票)
- 車両の現車
これらに加え、構造変更がある場合や型式が不明な場合には、追加で構造説明書や写真、重量測定データが求められることがあります。
型式不明車両と民間車検場の対応
民間の指定整備工場(いわゆる民間車検場)は、基本的に型式認定車両の検査を前提としているため、型式不明の並行輸入車には対応していないことが多いです。
このような車両は、必ず陸運支局(運輸支局)での持ち込み検査が必要になります。民間では受けてもらえないと考えて準備を進める方が無難です。
サイドカー付き車両の検査のポイント
サイドカー付きの二輪車は三輪車として扱われる場合があり、必要な検査や登録区分も変わることがあります。陸運支局での構造確認の際には、以下のような点が重視されます。
- ブレーキ性能と配置
- 方向指示器・灯火類の位置と機能
- 車体の左右対称性・安定性
これらの情報は写真や測定記録と共に提出が求められる場合があります。
再登録の流れと所要時間
実際の流れは以下のようになります。
- 必要書類の準備
- 自賠責保険の加入
- 陸運支局での構造等の事前相談
- 持ち込み検査(保安基準適合確認)
- 登録申請とナンバー交付
書類不備がなければ、1日で完了することもありますが、構造確認に時間がかかる場合や写真の再提出などがあると1週間以上かかることもあります。
まとめ:型式不明車の中古新規登録は準備がカギ
型式不明のハーレーにサイドカーが付いた車両の中古新規登録には、陸運支局での持ち込み検査が必要です。民間の車検場では対応できない可能性が高いため、あらかじめ管轄の運輸支局に相談しておくことが大切です。
時間と手間はかかりますが、事前準備と書類の整備さえしっかり行えば、再登録は可能です。愛車を再び公道で走らせるためにも、確実な手続きを行いましょう。
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