車検を受ける際、意外と見落としがちなのがメーター周りの状態。特にバイクやクルマの「メーターのバックライト切れ」が車検に影響するのかどうか気になる人も多いのではないでしょうか?この記事では、常時点灯モデルを含めたバックライトの点灯義務や保安基準、そして実際に指摘を受けやすい事例について詳しく解説します。
保安基準における「バックライト」の位置付けとは
道路運送車両の保安基準では、計器の視認性について一定の条件が定められています。夜間走行中も速度計や燃料計などが確認できることが求められており、これを補うのがバックライトの役割です。
しかし明確に「バックライトが点灯していなければ即不合格」と規定されているわけではありません。実際の車検ではメーターの視認性や整備不良の有無を総合的に判断されます。
常時点灯モデルの場合の扱い
近年の車両、とくにバイクや一部の軽自動車では、ライトと連動せずに常時点灯しているメーター照明も増えてきました。この場合、ライトOFF時もメーターが光っていることで日中でも視認しやすいというメリットがあります。
もしこの常時点灯式のバックライトが切れていたとしても、日中や検査時にメーターの内容が確認できれば、基本的には問題視されません。ただし検査官の裁量や環境によっては指摘を受けることもあるため注意が必要です。
実際の車検現場での判断傾向
整備工場での経験談によると、「バックライトが点灯しない」と指摘されるのは以下のようなケースです。
- スモールランプONでもメーターが真っ暗で読み取れない
- インジケーター類(ウインカー、ニュートラルランプ等)まで機能していない
- 夜間走行に支障をきたす明確な視認性の低下がある
特に光量が落ちたLED式のメーターでは、劣化による「視認性不足」で指摘されることもあります。
点検と対処法:事前チェックが合格の鍵
車検前には、次のポイントを必ず確認しておきましょう。
- スモールON時にメーターが明るく見えるか
- メーター内インジケーター(警告灯や方向指示灯)が点灯するか
- 表示内容(速度・燃料など)の読み取りに支障がないか
バックライトのLEDやバルブが切れていた場合は、純正交換部品か信頼できる社外製品で修理することをおすすめします。
なお、メーターASSY交換になると高額になるケースもあるため、早めの点検がコストを抑える鍵となります。
まとめ:バックライト切れ=即NGではないが要注意
結論として、メーターのバックライト切れがあっても、視認性が確保できていれば車検には通る可能性が高いです。ただし、夜間やトンネル内などの条件下で見づらい場合は、安全性の観点から整備不良とみなされることも。
特にバイクや四輪問わず、日常的にメーターを確認できない状態は安全上問題があります。車検に通すだけでなく、日々の安心運転のためにも、バックライトの状態はしっかりチェックし、異常があれば早めに対処しましょう。
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