新型40系アルファード・ヴェルファイアでは、前席と後席のモニターそれぞれに映像出力できる車種が多くなってきました。この記事では、Fire TV Stickを使ってNetflixなどの映像を前席・後席モニターに同時表示する方法を、配線例や必要機材を交えて詳しくご紹介します。
Fire TV Stickを車載モニターで使う基本
Fire TV StickはHDMI出力機器です。自宅のテレビで利用するのが主な用途ですが、HDMI入力があるモニターやAVシステムなら車内でも使用可能です。
ただし、車のモニターはHDMI端子を持たないことも多いため、HDMI→RCA変換アダプターなどが必要になるケースがあります。また、電源供給はUSBまたはシガーソケットからの5Vが必要です。
前席・後席モニターへ同時出力は可能か
前席と後席のモニターに同時にFire TV Stickの映像を映すには、「HDMI分配器(スプリッター)」を使うのが基本です。
以下のような構成で実現可能です。
- ①Fire TV Stick(HDMI出力)
- ②HDMI分配器(1入力2出力以上)
- ③HDMI to RCA変換器(必要な場合)
- ④前席モニター&後席モニターの各入力端子へ接続
※純正ナビにHDMI入力がない場合、HDMI入力対応インターフェース(ミレルなど)を追加する必要があります。
「ミレル」などの外部インターフェースは必要?
トヨタ純正ナビ(ディスプレイオーディオ Plusなど)にはHDMI入力端子がオプション装備されていない場合があり、そのままではFire TV Stickを接続できません。
その際はデータシステム社の「ミレル」などのHDMI入力対応インターフェースユニットを使用することで、Fire TV Stickをナビ画面に表示させることが可能になります。
また、後席モニターとの映像共有を行う際にも、車種に応じて別途「RCA接続ハーネス」「映像分配モジュール」などが必要になるケースがあります。
具体的なセットアップ例
以下は実際の接続例です(HDMI入力非搭載車の場合)。
機器 | 役割 |
---|---|
Fire TV Stick | 映像ソース(Netflix、YouTubeなど) |
HDMIスプリッター | 映像を前後に分配 |
ミレル(HDMI→RCA) | ナビ映像に変換 |
RCA入力ハーネス | 純正モニターと接続 |
電源供給は、Fire TV StickにはモバイルバッテリーやUSBポート、HDMIスプリッターや変換器にはシガーソケットからのUSB電源が一般的です。
注意点:著作権保護やナビ側の制限
Netflixなどの著作権保護がかかったコンテンツは、一部の車載モニターでは再生できない(HDCP非対応)場合があります。そのため、HDCP対応スプリッターやモニターを選ぶ必要があります。
また、走行中の前席モニターへの映像表示は法令上制限されており、原則として助手席用または停車中のみ視聴可能です。運転者が画面を注視する行為は道路交通法違反になるため十分注意してください。
まとめ
40系アルファード・ヴェルファイアでFire TV Stickの映像を前席と後席のモニターに同時出力することは、HDMIスプリッターや「ミレル」などの外部機器を活用することで可能です。
ただし、車種ごとに配線仕様やインターフェースの有無が異なるため、接続前にナビ型番やモニター仕様を必ず確認しましょう。また、HDCPや走行中の視聴制限にも注意が必要です。
安全運転と快適な車内エンタメを両立するためにも、機材選びと施工は専門店に相談するのが安心です。
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