原付スクーターのカスタムにおいて、他車種のパーツ流用は費用を抑えつつ個性を出す手段として人気です。中でもバックレストは見た目のドレスアップだけでなく、タンデム時の快適性向上にも貢献します。しかし「アドレス用バックレストをライブディオAF34に流用できるのか?」という点には注意が必要です。本記事ではその互換性や取付可否、カスタム時の注意点などを詳しく解説します。
ライブディオAF34とアドレスのリアキャリア構造の違い
まず基本的な理解として、ライブディオAF34(ホンダ)とアドレス(スズキ)ではリアキャリアの設計が異なります。固定穴の位置やピッチ、形状も違うため、基本的にポン付け(無加工で取付)はできません。
たとえばアドレスV125用のバックレストは、純正または社外キャリアの両サイドに取り付ける構造が多く、ライブディオのリアフレーム構造とは合わないケースが多いです。
流用には加工が必要なケースがほとんど
実際にアドレス用バックレストをライブディオに取り付けようとしたユーザーの報告によれば、多くの場合でステーの再加工や穴あけ加工、金具の追加が必要となります。
一例として、金属ステーをL字に曲げて取り付けるDIYカスタムも存在しますが、剛性や強度、タンデム時の安全性を確保するには慎重な作業が求められます。
純正流用よりも社外汎用品が安全な選択肢
もし加工が難しい場合は、汎用タイプのバックレスト付きキャリアを選ぶのも手です。特に「キタコ」「デイトナ」「エンデュランス」などから販売されているスクーター対応のバックレストキャリアは、汎用ステーで取付幅が調整できるものもあります。
ライブディオAF34専用設計の社外キャリア+バックレストのセット品も過去には流通していたため、中古市場やオークションをチェックするのもおすすめです。
カスタム時に気をつけたい法的・実用的ポイント
バックレストの取付が強度不足でガタついていると、走行中に外れるリスクがあるほか、タンデム時の事故原因にもなり得ます。また、車体サイズの変更やナンバープレートの視認性を妨げる場合、道路交通法違反となることもあるので注意が必要です。
加工流用する際は、自己責任のもとでしっかりと固定し、できればプロに確認してもらうと安心です。
まとめ:加工前提での流用は可能だが、安全性重視で検討を
アドレス用のバックレストをライブディオAF34に取り付けることは、構造の違いから基本的にポン付け不可であり、何らかの加工が必要です。安全性や仕上がりを重視するなら、AF34専用または汎用品の導入を検討した方がよいでしょう。自分のバイクに合った快適なカスタムを実現するためにも、パーツ選びは慎重に行いましょう。
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