新車の購入時に少しでも安く買いたいと思うのは当然のことです。とくに過去に同じメーカー・ディーラーで車を購入し、車検やメンテナンスもそこで行っている場合、「今回は少しぐらい値引きしてくれるだろう」と期待するのも無理はありません。
値引き交渉の鍵は「信頼関係」と「継続利用」
ディーラーは継続的にサービスを利用してくれる顧客に対して好意的です。過去に新車を購入し、その後も車検・点検・整備をすべて任せてきたという実績は、まさに値引き交渉に使える材料です。
担当が変わっていたとしても、ディーラーの顧客情報には履歴が残っているため、自らその経緯を伝えることが交渉の第一歩になります。
「リピーター割引」は明文化されていないが存在する
自動車業界には「リピーター割引」などの制度は公式には存在しない場合が多いですが、営業担当者の裁量で対応されるケースは少なくありません。実際に「前回購入してもらってる方なので、今回はサービスで○万円引きます」と言われることもあります。
このため、「過去に御社で購入しました」「車検も継続してお願いしています」といった実績を口頭でもしっかりアピールすることが重要です。
ディーラー側の視点:継続顧客は手放したくない
ディーラーの営業にとっても、新規顧客を一から取り込むより、既存顧客のリピート購入の方が手間がかからず効率的です。
加えて、アフターサービスや車検などの収益も期待できるため、値引きをすることで契約を取りたいという心理も働きます。したがって、「他社とも比較しているが、○○さんのところで決めたい」と誠意をもって伝えると好印象を与えられます。
値引きが渋い時の対処法:サービスの追加提案もあり
金額的な値引きが難しい場合でも、フロアマットやコーティングなどの付属品を無料で付けてもらう交渉も有効です。
実際に「本体価格は難しいですが、オプションでサポートさせていただきます」といった提案が来ることもあり、値引きとは違う形で実質的な価格調整ができるケースもあります。
見積もり交渉のタイミングを見極める
月末や決算期(3月・9月)はディーラーにとって売上目標が重視されるタイミングです。この時期に交渉を持ちかけることで、「今月中に決めていただければ…」と特別な条件を引き出せるチャンスがあります。
また、営業担当者が初対面であっても「前回○○さんに担当してもらっていました」と前任者の名前を出すことで、誠意ある顧客であるという印象を与えることができます。
まとめ:実績は最大の武器。交渉は遠慮せずに伝える
車の値引き交渉において、「前回もここで購入した」「定期的にメンテナンスもお願いしている」という継続利用の実績は大きなアピールポイントです。ディーラーにとっては「逃したくない顧客」になるため、積極的に交渉する価値があります。
最終的には人と人のやり取りになるため、丁寧で前向きな姿勢を忘れずに、納得のいく条件で新たなカーライフをスタートさせましょう。
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