普通免許や二輪免許を取得したばかりの方にとって、「初心運転者講習」の制度や違反点数のカウント方法は分かりづらいものです。この記事では、初心者期間における違反の扱いと講習対象の条件について、制度の概要から実際の例までわかりやすく解説します。
初心運転者期間とは?
初心運転者期間とは、初めて普通免許・普通二輪免許などを取得した日から1年間のことを指します。この期間中に一定以上の違反点数が累積すると、「初心運転者講習」の対象になります。
重要なのは「最初に取得した運転免許」が基準となり、その免許の取得日から1年以内が初心者期間と定められている点です。つまり、普通免許取得後に普通二輪免許を取得しても初心者期間は延長されません。
違反点数の合算と講習の条件
初心運転者講習の対象となる条件は以下の通りです。
- 初心者期間中に累積点数が3点以上6点未満
- かつ、行政処分歴がない(免停など)
そのため、初心者期間中に2点の違反が2回あると累計4点となり、講習の対象となります。違反の種類(原付・普通車)は関係なく、すべての違反点数が一律で加算されます。
実例:普通免許と普通二輪免許の取得パターン
たとえば、以下のようなケースを考えましょう。
- 2024年4月:普通自動車免許取得
- 2024年6月:原付で2点の違反
- 2024年10月:普通二輪免許取得
- 2025年2月:バイクで2点の違反
この場合、初心者期間は2025年4月まで。すべての違反がこの期間内であり、合計4点なので、初心運転者講習の通知対象です。
講習の内容と受けなかった場合のリスク
講習では運転適性検査や学科・実技の講義などがあり、1日がかりで行われます。費用は都道府県によって異なりますが、おおむね6,000〜9,000円程度です。
講習を受けず、さらに新たに違反をした場合や、最初から7点以上の違反をした場合は「免許取消または再試験」となります。初心者期間での違反は厳しく管理されているため、リスクは小さくありません。
初心運転者としての心構え
初心者期間は運転への慣れとともに気が緩みやすい時期でもあります。たとえ軽微な違反でも、蓄積によって思わぬペナルティが生じることを理解しましょう。
また、二輪や原付に乗る際も点数は共通でカウントされるため、注意が必要です。特に、標識無視や速度超過などの初歩的な違反を防ぐ意識が大切です。
まとめ:初心運転者講習の対象になるかを見極めるには
初心運転者講習は「最初の免許取得日から1年以内」に「累積点数が3点以上6点未満」の条件で通知されます。違反の内容や乗り物の種類にかかわらず、点数は合算されるため、どんな運転でも慎重に行う必要があります。
初心運転者講習を受ければ、免許取消のリスクを回避できる貴重な機会になります。通知が来たら速やかに受講し、今後の運転に活かしましょう。
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