90年代の小型バイクなど、古い名車のレストアを趣味で楽しむライダーは多いですが、すべてを自分で整備するのはなかなかのハードル。プロショップに依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?本記事では、フルレストアを業者に依頼した際の工賃相場と作業内容ごとの内訳について詳しく解説します。
フルレストアに含まれる主な作業内容とは?
バイクのレストアには、大きく分けて以下の作業が含まれます。
- 車体フレームの分解・再組み立て
- フレーム塗装(再塗装またはパウダーコート)
- エンジンオーバーホール(OH)
- 足回りの整備(フォーク、スイングアーム、ベアリング類)
- 電装系チェック・補修
- タンク・カウル・ホイールなど外装の仕上げ
これらをショップに全て依頼した場合、作業工数は非常に多く、工賃が高額になる傾向があります。
小型バイクのフルレストア工賃相場の目安
一般的な工賃の目安は以下の通りです(車両の状態や地域によって前後します)。
- フレーム全バラ・チェック・再組立:5〜8万円
- フレーム塗装(パウダーコート等):3〜6万円
- エンジンOH(腰上〜腰下まで含む):5〜10万円
- サスペンション・ブレーキ・ホイールなど足回り整備:2〜4万円
- 電装・配線チェック:1〜3万円
つまり、総額で10万〜20万円程度が工賃の相場となります(部品代は含まず)。
部品代は別途かかる!その金額も要注意
フルレストアでは交換すべき部品が多数発生します。代表的なものとして。
- エンジンガスケット類
- ベアリング・シール類
- キャブレター部品や燃料ホース
- ケーブル類(スロットル、クラッチ等)
- ブレーキパッド・ディスク
これら部品代が別途3万〜10万円かかることも珍しくありません。特に純正部品が入手困難な旧車ほど、費用は跳ね上がる傾向にあります。
レストアをショップに依頼するメリットと注意点
ショップに依頼するメリットは、専門知識と設備による高い完成度です。エンジンの精密な分解・組立、計測、塗装ブースによる美しい仕上がりは、DIYではなかなか得られません。
ただし注意点もあります。
- 見積もりは必ず細かく項目を確認する
- 旧車の場合、工賃は作業が進むごとに追加される可能性も
- 納期が長くなりがち(数ヶ月かかる場合も)
DIYとの比較:自分でやればいくら節約できる?
同じ作業をDIYで行えば、必要なのは部品代と工具代のみ。たとえば、フレーム塗装も缶スプレーや簡易ガンで対応でき、1万円以下で済むことも。
しかし、技術的なハードルは高く、失敗した場合には逆に費用と手間がかさむ可能性もあるため、自己判断で一部だけ依頼する「ハイブリッド方式」もおすすめです。
まとめ:フルレストアを依頼するなら10万〜20万円の工賃を覚悟
小型バイクであっても、全バラ・エンジンOH・塗装まで含むフルレストアをショップに依頼すると、工賃だけで10万円〜20万円程度が相場となります。加えて部品代も発生するため、全体ではさらに上振れすることも。
自分でどこまでやるかを明確にし、信頼できるショップに相談のうえ、見積もりをしっかり取りましょう。予算と完成度のバランスを考えることが成功の鍵です。
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