ダイハツ ハイゼット(平成15年頃)の垂直式テールリフトに不具合が生じている場合、原因は複数考えられます。特に、プラットホームの傾きや上下動作ができないという問題は、日常的な使用に影響を与えるため、早急に対処する必要があります。この記事では、よくある原因と修理方法について詳しく解説します。
プラットホームが傾いている原因
プラットホームが運転席側に傾いている(約5cm下がっている)という問題は、以下の原因が考えられます。
- 油圧シリンダーの劣化または不具合:プラットホームが水平に保たれない場合、油圧シリンダーの片側に問題が発生している可能性があります。シリンダー内の油圧が均等にかかっていない場合、片方だけが沈んでしまうことがあります。
- リンク部やヒンジの摩耗:長期間の使用によってリンク部やヒンジ部分が摩耗している可能性があります。これにより、プラットホームが正常に支えられず、傾きが発生することがあります。
スイッチで上下ができない原因
モーター音が正常に聞こえるが、スイッチで上下動作ができない場合、次の点をチェックする必要があります。
- 電気配線の接続不良:スイッチからモーターへの電気配線が緩んでいたり、接続不良が発生している可能性があります。特に古い車両では、配線の劣化や接続部の緩みが原因でスイッチが反応しなくなることがあります。
- リミットスイッチの故障:テールリフトには上下限の位置を検知するリミットスイッチが搭載されており、これが故障していると、リフトが正しく動作しなくなることがあります。モーターが動作してもリフトが上下しない場合、リミットスイッチが原因かもしれません。
修理方法と対策
上記の問題を解決するためには、以下の対策が有効です。
- 油圧シリンダーの点検・交換:傾きがある場合、油圧シリンダーの点検が必要です。シリンダーにオイル漏れや圧力低下が見られた場合、修理または交換を検討しましょう。
- リンク部やヒンジの点検・グリスアップ:摩耗が進んでいる場合は、リンク部やヒンジ部分を点検し、必要に応じてグリスアップや交換を行います。これにより、プラットホームの安定性が改善される可能性があります。
- 電気配線の確認:電気系統の問題が疑われる場合、配線の接続を確認し、接触不良がないかチェックします。また、配線が劣化している場合は、修理または交換を行うことをお勧めします。
- リミットスイッチの交換:リミットスイッチが故障している場合は、部品の交換が必要です。リフトの動作範囲を正確に検知するため、リミットスイッチが正常に機能することは非常に重要です。
まとめ:早期点検と適切な修理が重要
ダイハツ ハイゼットの垂直式テールリフトに不具合が発生した場合、油圧シリンダー、電気配線、リミットスイッチなど、いくつかの要因が考えられます。まずは点検を行い、問題の原因を特定した上で、適切な修理を実施することが重要です。問題を放置すると、さらなる不具合を引き起こす可能性があるため、早めの対応を心がけましょう。
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