高級ミニバンとして人気の高いトヨタ・アルファード。特に20系後期の「タイプゴールドII」は装備や内装面での完成度が高く、中古車市場でも注目を集めています。この記事では、特に2列目シートの機能に焦点を当て、7人乗り仕様における回転機能の有無について詳しく解説します。
アルファード20系と10系の違いとは?
アルファード10系には一部グレードで回転式の2列目シート(タンブル回転シート)が装備されていました。これは、特に8人乗り仕様に見られる特徴です。2列目の中央シートがベンチタイプとなっているため、用途に応じて座面を跳ね上げたり、座席自体を回転させることが可能でした。
一方、20系ではインテリアの高級感や快適性が重視され、特に7人乗り仕様では2列目がエグゼクティブパワーシートやロングスライド付きキャプテンシートへと変更されています。
20系後期「タイプゴールドII」の2列目シートの構造
タイプゴールドIIの7人乗り仕様では、2列目にキャプテンシートが採用されています。このシートは左右独立型で、アームレストやオットマンが付属するなど、乗員の快適性に特化した設計です。
ただし、このシートは回転機構を持っておらず、前後のロングスライドやリクライニング機能はあるものの、横方向や180度回転といった機能はありません。
なぜ20系後期では回転機能が廃止されたのか?
理由は大きく分けて2つあります。まず1つ目は、安全基準の強化です。乗車中の衝突安全性やチャイルドシート対応などの観点から、固定型のキャプテンシートが主流となりました。
2つ目は、利用スタイルの変化です。10系時代には家族全員での乗車を想定した使い方が主流でしたが、20系では2列目の快適性を重視する層が増え、シートの“移動空間”より“くつろぎ空間”が求められるようになったのです。
8人乗りなら回転シートはあるのか?
20系後期モデルの中でも、8人乗り仕様であればベンチタイプの2列目が採用されており、可動範囲がやや広い構造になっています。ただし、10系のような完全な回転式ではなく、あくまでシートアレンジの柔軟性が少し高いという程度です。
そのため、回転シートにこだわるなら、10系やヴォクシーなど別車種の選択肢を検討する方が良いかもしれません。
中古購入時の注意点
中古車として20系後期を購入する際、グレードごとのシート構成の違いは事前にチェックが必要です。特に2列目シートの仕様は快適性や使い勝手に直結するため、実車確認やシート稼働の試乗がおすすめです。
「タイプゴールドII」は装備面では魅力的ですが、シートアレンジに関しては制限があります。もし2列目をフレキシブルに使いたい場合は、別グレードの8人乗り仕様やエスティマなども比較対象に加えてみましょう。
まとめ:7人乗り「タイプゴールドII」の2列目は“回転しない”
結論として、20系アルファード後期「タイプゴールドII」の7人乗り仕様では、2列目シートは回転しません。その代わり、豪華なキャプテンシートによる快適な乗り心地が得られます。
回転機能を求めるのであれば、10系の8人乗りや別車種を検討するのがベターです。使用目的とスタイルに合った車選びを行いましょう。
コメント