ウインカーのLED化は視認性の向上や消費電力の削減につながる一方で、ハイフラッシャー対策として抵抗器の取り付けが必要になることがあります。今回の記事では、LEDウインカーから一時的にフィラメント球に戻す際、抵抗器をどう扱うべきかについて解説します。
ウインカーLED化に必要な抵抗器とは?
LEDはフィラメント球と比べて消費電力が非常に少ないため、車両のウインカーリレーが「球切れ」と誤認してハイフラ(高速点滅)を起こします。これを防ぐため、あえて電流を流す「抵抗器(ロードバランサー)」を追加し、通常のフィラメント球と同等の負荷を疑似的に再現する仕組みです。
一般的に、12V車で1か所あたり6Ω〜10Ω(20W前後)の抵抗が用いられます。今回のように3Ω×2個(並列)で装着されている場合は、LEDの消費電力が非常に小さいことを考慮した設計といえるでしょう。
一時的にフィラメント球に戻す場合の影響
フィラメント球は元々電流を多く消費するため、抵抗器を追加しなくても正常動作します。そのため、LEDからフィラメント球へ一時的に戻した際、抵抗器を取り外す必要は基本的にありません。
ただし、抵抗器は発熱が大きいため、LED非搭載時には無駄な発熱源となる点に留意が必要です。特にエンジンルーム内など、高温になる場所での発熱が追加されると、他部品への熱影響が懸念されます。
抵抗器を取り付けたままでの運用例
例えば、LEDウインカーと抵抗器を装着したユーザーが、数日だけフィラメント球に戻した事例では、抵抗器により無駄な電流が流れますが、車両やリレーへの重大な影響はありませんでした。
しかし、長期間そのまま使用することで抵抗器の劣化、または車両の電気系への不要な負担となる可能性もあります。
抵抗器の取り外しと復元のポイント
- 抵抗器がカプラー接続になっていれば、簡単に取り外しが可能です。
- 配線に直結されている場合は、配線加工が必要になるため短期間の使用であればそのままでも問題ないケースが多いです。
- 取り外し後にLEDへ戻す際は、必ず抵抗器を再接続しないとハイフラが再発します。
一時的な使用であれば、無理に取り外さず、動作や発熱に注意して運用する方法も選択肢となります。
まとめ:短期ならそのままでもOK、発熱には注意
ウインカーLED化後に一時的にフィラメント球へ戻す場合、抵抗器はそのままでも大きな問題は起きません。ただし、発熱に注意し、高温環境では他部品への影響を確認することが重要です。
最適な対応は状況により異なるため、長期的にフィラメント球に戻す場合は、抵抗器の取り外しを検討するのが望ましいでしょう。
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