セルフスタンドで給油中にハザードは必要?安全とマナーの観点から考える

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セルフ式ガソリンスタンドで給油中にハザードランプを点灯させている車を見かけたことがある方も多いでしょう。一方で、自身は点灯させないという人も多く、「給油中のハザード」は意外と意見が分かれる行為です。今回はその理由や意味、安全面やマナーの観点から、給油中にハザードを使うべきかどうかを考えてみます。

給油中にハザードを点ける理由とは?

ハザードランプを点ける理由としてもっとも多いのは、「停車していることを周囲に明示するため」です。特に狭いスタンドや出入りの激しい場所では、他車に自車の存在を知らせ、接触事故を避ける意味で使われることがあります。

また、後続車への注意喚起という側面もあります。たとえば、給油レーンに入る際に一時的に車線をまたいだり斜めに停める必要がある場合など、意図を伝える手段としてハザードを点けるケースがあります。

実際に点けている人の声

あるドライバーは「夜間のセルフスタンドでは給油しているのが分かりづらく、他の車が近づいてくるので念のためハザードを点けている」と話します。

また、周囲の状況次第で「混雑していて前後に車が詰まっているとき」や「後方から視認されづらい場面」でも使用するという声がありました。

点けなくても問題はない?

実は、道路交通法において「給油中はハザードを点けなければならない」という規定は存在しません。つまり、点けるかどうかは完全に任意であり、法律上の義務はありません。

一方で、給油中にハザードを点けていることで他の車両に「この車は停車中」と明確に伝えられるため、周囲との接触リスクを減らすというメリットがあります。

マナーや店舗ごとのルールにも注目

スタンドによっては「給油中はハザード不要」や「エンジンを停止した状態であれば任意」といった独自のガイドラインを設けているところもあります。

また、店舗スタッフに聞くと「点ける人もいますが、ほとんどは点けていません。給油中に車が勝手に動かないよう、サイドブレーキやPレンジで停車していれば安全」との意見が多数でした。

実際に試してみたケース

筆者もセルフスタンドで「混雑している時間帯」にハザードを点けて給油してみました。明らかに後続車が車間距離を広くとり、余裕を持った運転をしてくれた印象があります。

また、「給油機の後ろで待っている車に意思を示す」という意味でも、無言のサインとして有効に感じました。

まとめ:ハザードの使用はマナーとして有効な場面も

セルフスタンドでの給油中にハザードを点ける必要はありませんが、安全や周囲への配慮を考えた場合、点けておいて損はないというのが実態です。特に混雑時や視認性の低い夜間などには有効なマナー行動といえるでしょう。

必要かどうかを一律に決めるのではなく、状況に応じて「思いやり」のある運転を心がけることが、結果として安全と円滑な給油につながります。

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