バイクの世界では、ときに不思議なマウント合戦が見られることがあります。特に「大型バイク」所有者によるマウントは、その代表格ともいえる現象です。200万円前後で買える一般的な大型バイクなのに、なぜそうした優越感が生まれるのでしょうか?今回は、その理由を掘り下げて解説します。
バイクは単なる乗り物ではなく“自己表現”
多くのライダーにとって、バイクは単なる移動手段ではなく、自分自身を表現する道具です。排気量、デザイン、ブランド──すべてがライダーの「好み」や「ステータス」を投影します。
その中でも大型バイクは、「免許を取る努力」や「車体を扱う力量」の象徴と見なされやすく、乗っているだけで一定の“誇り”を感じやすいのです。
価格以上に「免許の取得難易度」が心理的ハードルに
大型二輪免許は教習所でも費用・期間がかかり、教習の難しさを語る声も多いです。「取得した人」だけが知る世界があるという心理から、ついマウント気味な発言になりやすいのが実情です。
実際には、費用的には30〜40万円前後で免許取得は可能ですが、「気軽に取れない」という先入観がハードルを高め、所有すること自体が「一種のバッジ」のように感じられる場合もあります。
中型や原付に対する優越感がマウントになる
街中で見かけるバイクの多くは原付や125〜250ccといったクラスです。そのため、大型バイクは物理的にも存在感が大きく、ライダー自身が特別感を持ちやすくなります。
たとえば、信号待ちのときに隣に小排気量バイクが並ぶと、「俺の方が上」という感覚が芽生えることもあります。これがマウント発言の温床となることがあります。
本当に大切なのは「どれだけ楽しめるか」
バイクの世界は本来、自由で多様性に富んでいます。125ccでも750ccでも、楽しみ方に上下はないというのが本質です。
むしろ、メンテナンスの手間や維持費、操作性などを考えると、小排気量バイクの方が「通好み」とされることもあります。大切なのは、バイクとの向き合い方です。
まとめ:マウントに惑わされず、自分のスタイルを大切に
大型バイクでマウントが起きる背景には、免許取得の努力や排気量による優越感が関係していますが、それがすべてではありません。
バイクは自由な乗り物です。他人の言葉に惑わされず、自分の価値観で選ぶスタイルこそが、もっともクールなライダーと言えるでしょう。
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