2st原付のボアアップによるエンジン焼き付きのリスクとその原因について解説します。また、焼き付きのリスクを最小限に抑えるための対策方法も紹介しますので、ボアアップを検討している方はぜひご覧ください。
1. ボアアップとは?
ボアアップとは、エンジンのシリンダー内径を拡大し、排気量を増やすことを指します。50ccから81.2ccにする場合などが該当します。これにより、パワーやスピードの向上が期待できますが、エンジンの負荷も増すため、適切な対策を取らなければエンジン焼き付きのリスクが高くなります。
2. エンジンが焼き付きやすくなる原因
ボアアップによりエンジンの負荷が増すため、以下の原因で焼き付きが発生しやすくなります。
- オイル供給不足:ボアアップ後はエンジンにかかる熱や摩擦が増えるため、オイルの供給量が十分でないとエンジンが焼き付きやすくなります。
- エア・燃料比率の不適切さ:ボアアップによりエンジンの吸気・燃焼効率が変わるため、燃料と空気の比率が適切でないと、エンジンが高温になり、焼き付きの原因になります。
- 冷却性能の不足:エンジンが高回転で動くことによって熱の発生が大きくなり、冷却性能が不十分だと熱暴走を引き起こし、焼き付きが発生することがあります。
3. 焼き付きリスクを抑えるための対策
焼き付きのリスクを減らすためにできる対策方法は以下の通りです。
- 適切なオイルを使用する:ボアアップ後はオイルの選定が非常に重要です。2stエンジン用の高品質なオイルを使用し、オイル交換をこまめに行うことが焼き付き防止に繋がります。
- 燃料と空気の比率を調整する:ボアアップ後は燃料と空気の混合比を調整する必要があります。専門店に相談し、適切なセッティングをしてもらうことが重要です。
- 冷却システムを強化する:エンジンの冷却システムが弱いと焼き付きのリスクが高まります。冷却効果を高めるために、冷却水のチェックや冷却システムのアップグレードを検討しましょう。
4. 何シーズンくらい使えるか
ボアアップを行うことでエンジンの寿命は短くなる可能性がありますが、適切なメンテナンスを行えば数シーズンは使用できる場合もあります。ただし、エンジンの状態や使用頻度によって異なるため、定期的な点検とオイル交換が不可欠です。
まとめ
2st原付のボアアップによるエンジン焼き付きリスクは、オイル供給、燃料と空気の比率、冷却性能などの要因によって引き起こされます。焼き付き防止のためには、適切なオイルを選び、燃料の調整を行い、冷却システムを強化することが重要です。これらの対策を講じることで、安全にボアアップを楽しむことができます。
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