カスタムパーツの装着で愛車を自分好みに仕上げるのはカーライフの醍醐味の一つです。特にN-BOXのような人気車種では、レッドテールカバーを装着してリアビューを引き締めるユーザーも増えています。しかし、テールランプ全体が赤く染まってしまうことで、ハザードの視認性に問題が出てくるケースもあります。本記事では、レッドテール装着後のハザードが赤色になる問題を、合法的かつ安全に解決するための方法を解説します。
なぜハザードが赤色になると問題なのか
道路運送車両の保安基準において、方向指示器(ウィンカー)やハザードは橙色(ダイダイ色)で点灯することが義務づけられています。赤く点滅する場合、車検に通らないだけでなく、走行中の視認性低下による事故リスクもあります。
特にN-BOXのレッドテールカバーは、レンズ全体を赤く染めるため、ハザードやウィンカーの光が赤みを帯びやすくなります。これをそのままにしておくと、整備不良で摘発される可能性もあります。
改善策1:オレンジバルブ(アンバー球)の活用
もっとも手軽かつ効果的な方法が、オレンジ色に発光するウィンカー専用バルブへの交換です。レンズが赤くても、光源が強いアンバー球であれば、外から見たときにダイダイ色として視認される可能性が高くなります。
LEDバルブを選ぶ際は、発光色が明るく、色温度が低い(オレンジ寄り)製品を選ぶことが重要です。商品の中には「レッドレンズ対応」と明記されているものもあるので、そうしたものを選ぶとより安心です。
改善策2:テールカバーの一部加工または専用品に交換
一部のユーザーは、テールカバーのウィンカー部のみをクリアに加工したり、あらかじめハザード部が透明またはスモークになっているタイプのカバーに交換しています。これにより、バルブの光が直接視認できるため、ダイダイ色として明確に点灯します。
DIY加工にはリスクもあるため、加工実績のあるショップやパーツ専門店に相談するのが無難です。
改善策3:反射材の貼付や内部ミラーの設置
光の屈折を利用して、ダイダイ色を強調するために内部にミラーや拡散材を設置する方法もあります。これにより、赤レンズを通してもオレンジの色が目立ちやすくなります。
ただし、こうしたカスタムは車検非対応とされることもあるため、最寄りの陸運局や整備士に確認しながら行いましょう。
実際に改善したユーザーの声
あるN-BOXユーザーは、レッドテール装着後にオレンジ発光のLEDウィンカーバルブを使用し、車検にも通ったとの報告があります。さらに、昼夜で視認性を比較した結果、明るさのあるアンバーバルブであればレンズ越しでも橙色に見えたそうです。
また、透明アクリル板を一部に仕込むなどの方法をとって、赤レンズでも一部だけ光の透過を変える工夫をした人もいます。
まとめ:合法的な対策で安全とスタイルを両立しよう
レッドテールカバーによってハザードやウィンカーが赤色に見える場合は、保安基準違反となる可能性があるため、早めの対策が必要です。オレンジ発光のバルブ交換が最も現実的かつ効果的で、視認性・法的安全性の両方を満たせます。
自分のカスタムが「見た目重視」になりすぎていないか、あらためて確認し、安全で合法なドレスアップを心がけましょう。
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