バイクカスタムを楽しむ上で、純正以外のパーツを流用するのは魅力のひとつですが、実際には注意点も多く存在します。今回は、人気のビッグスクーター「マジェスティC」にホンダ・フュージョンのバックレストが流用できるのかという疑問をもとに、流用カスタムの基礎や注意点を解説していきます。
マジェスティCとフュージョンの構造上の違い
ヤマハのマジェスティCとホンダのフュージョンは、どちらもビッグスクーターとして根強い人気を持っていますが、車体構造やフレーム、シート周りの設計はまったく異なります。
特にバックレストを固定するためのブラケットや取り付けステーの形状が違うため、そのままのポン付けでは装着はできません。
フュージョンのバックレストを装着するための工夫
フュージョンのバックレストをマジェスティCに装着したい場合、「ステーの加工」や「穴あけ」などの加工が必要です。
実際に流用しているユーザーの中には、鉄製の汎用ステーを溶接またはボルト留めで自作し、位置調整を繰り返して装着しているケースもあります。場合によってはリアカウルの一部をカットすることもあり、ある程度のDIY技術と工具が必要です。
流用カスタムのメリットとデメリット
メリットは、個性的な見た目や予算を抑えて理想のスタイルに近づけられる点です。中古パーツを活用すれば費用もかなり安く済むことがあります。
一方デメリットとしては、適合確認が困難、走行中のガタつきや破損リスク、さらには車検非対応や安全性の低下などが挙げられます。
代替案:マジェスティC専用のバックレストを活用する
もし加工が不安な場合は、マジェスティC専用設計のバックレストを検討するのも一つの方法です。
例えば「キジマ」「デイトナ」「エンデュランス」などのブランドからは、車種専用設計でボルトオン装着可能なパーツが販売されており、フィッティングやデザインも安心です。
実例紹介:流用カスタムしたオーナーの声
あるユーザーは「フュージョンの純正バックレストをヤフオクで入手し、ステーを鉄板から自作して装着した」と語ります。
その一方で「取り付けに半日以上かかり、途中で断念しかけた」とも言っており、時間と根気が必要であることがわかります。
まとめ:流用カスタムは知識と技術が鍵
マジェスティCにフュージョンのバックレストを流用することは、技術的には可能ですが、ポン付けはできず加工が前提です。
DIYスキルがある方なら挑戦する価値がありますが、不安がある場合は専用品を選んだ方が結果的にコストも時間も抑えられるケースが多いです。安全性や見た目にもこだわりながら、納得のいくカスタムを目指しましょう。
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