トヨタ・アルテッツァは前期型と後期型でメーターの仕様が異なります。前期から後期へのメーター交換は、DIY派にとって人気のカスタムですが、アース線の追加が必要になる場合があるため、正しい知識と準備が重要です。本記事では、必要な部材、作業手順、注意点を実例とともに解説します。
なぜアース線が必要になるのか
アルテッツァの後期メーターは、前期と異なり一部の信号がアース経由で処理される設計に変更されています。そのため、前期車両に後期メーターを取り付けると、一部の機能(警告灯、バックライト等)が正しく作動しないことがあります。
これを回避するためには、特定のピンにアース(ボディ接続)を追加し、電気的な経路を確保する必要があります。実際に交換したユーザーの多くが、これによって表示不良を解消しています。
必要な部材と準備
- 電工ペンチ
- 0.5sq〜1.25sqのアース用電線(黒がおすすめ)
- 丸型端子(M5〜M6サイズ)
- クワ型端子・ギボシ端子(必要に応じて)
- 配線図(前期・後期共に)
特に配線図は作業の成否を分ける重要な資料です。ネット上にPDF形式で公開されている整備書からの入手も可能です。
具体的なアース線の接続手順
1. メーター裏側のハーネスカプラーを確認し、後期メーターで新たにアースが必要となるピン(例:26ピンコネクタのPIN7など)を特定します。
2. アース線をそのピンに配線し、もう一方をボディーアースできる部分(例:ハンドル下の金属ブラケットなど)に接続します。端子を使ってしっかり固定し、導通を確認してください。
実際のユーザー事例と注意点
例:あるユーザーはIS200前期型にRS200後期メーターを移植。タコメーターが動作しないトラブルが発生したが、アース線追加後に解消。導通チェックにテスターを使ったことでスムーズに問題を発見できたとのこと。
また、作業中はバッテリーのマイナス端子を外しておくことで、電装系のショートを防止できます。端子の接続が甘いとトラブルの原因になるので、圧着・接点処理は確実に行いましょう。
よくあるミスと対処法
・ピン番号の読み間違い
→作業前に配線図と現物の照合を必ず行う。
・ボディーアース部の塗装により導通不良
→接点をサンドペーパーで研磨し、接触面を確保する。
・ギボシ端子の抜け
→配線の引っ張りに耐えるよう熱収縮チューブなどで保護する。
まとめ:アース線追加で後期メーターも安心して装着できる
アルテッツァ前期車両に後期メーターを取り付ける際は、アース線の追加が重要なステップとなります。配線図の確認と基本的な電装工具があればDIYで対応可能です。自分で手を加えることでクルマへの理解も深まり、より楽しいカーライフを送れるでしょう。
コメント