年収300万円でスバルBRZ ZD8を維持できる?費用・装備・グレード選びのリアル

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スポーツカーとして高い人気を誇るスバルBRZ ZD8。若年層からも多くの関心を集めていますが、年収300万円という条件で果たして現実的に購入・維持できるのか。今回はそのリアルを、実例と数字を交えながら解説します。

BRZ ZD8の基本情報と価格感

現行のBRZ ZD8は2021年にフルモデルチェンジを果たし、エンジンが2.4Lへと進化。D型ではウインカーレバーの仕様変更や細部の改良が行われています。新車価格はRグレードのMT車で約330万円(税込・諸費用別)です。

メーカーオプションとしてナビ、ETC、ドラレコ、リヤビューカメラを選ぶと、装備次第で約40〜60万円程度上乗せになります。つまり、総額では370万円前後が想定されます。

年収300万円で維持できるのか?

まず前提として、月々の可処分所得(自由に使えるお金)は税引き後でおおよそ18〜20万円ほどと見積もられます。ローンを活用する場合、毎月の返済額は5年ローン・金利2.9%で試算すると約5.5万円程度。

これに加えて、任意保険(年齢条件次第だが8〜10万円/年)、ガソリン代(走行距離により月5,000〜10,000円)、車検・税金・オイル交換・タイヤ代などの年間維持費が約15〜20万円とすると、月換算で+1〜1.5万円。トータルで毎月7〜8万円が車関係の支出となります。

装備は純正?社外?費用と機能性の違い

ナビやドラレコなどは社外品で安く抑えることも可能です。たとえばパイオニア製のナビ+リアカメラセットで10万円前後。ドラレコは前後2カメラタイプで2〜3万円が相場です。

ただし、社外ナビではステアリング連動や純正バックカメラとの連携が制限されるケースがあり、「純正の安心感」「保証対象」などを重視するなら純正装備の方が無難とも言えます。

ボクサーエンジンの維持費やトラブル傾向

ボクサーエンジン特有の構造から「オイル漏れしやすい」との指摘もありますが、ZD8世代ではその対策が進んでおり、致命的な故障は報告例が少ないです。定期的な点検とオイル交換(5,000kmごと)を守れば、トラブルは最小限に抑えられます。

なお、オイル交換費用は1回あたり5,000〜8,000円程度。年間2〜3回行うとすれば最大2.5万円前後です。

中古C型購入後にD型アップデートする選択肢は?

D型で注目されるウインカーレバー仕様の変更点が気になる場合は、中古C型にこだわらずD型を狙うのも一手です。C型→D型の物理的なアップデートは基本的に不可能なため、「どうしてもD型」という強い希望があれば新車が確実です。

ただしC型の中古相場は270〜310万円前後で推移しており、走行距離が少ない車両なら割安感はあります。余った予算でSTIパーツ装着やオプション充実も可能です。

まとめ:維持は可能だが計画的な支出管理が鍵

年収300万円でもBRZ ZD8の所有は可能です。ただし、ローンの返済計画、オプションの取捨選択、そしてランニングコストの見積もりは慎重に行う必要があります。実家暮らしで駐車場代がかからないのは大きなメリットです。

「車を持つこと=自由と責任」です。憧れのスポーツカーライフを現実のものにするためには、冷静な計算と熱い情熱のバランスが必要です。

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