愛車のドレスアップとして人気のスモーク塗装ですが、仕上がりにムラが出てしまった場合、がっかりするだけでなく安全性にも影響を与えることがあります。この記事では、ボディペンでスモーク塗装したテールランプの塗料を失敗してしまった場合のリカバリー方法を解説します。
スモーク塗装のムラはなぜ起こる?
ムラが発生する主な原因は、塗装前の脱脂不足、スプレーの吹き付け距離が近すぎる、乾燥時間が足りないなどがあります。特に透明なスモーク塗料はムラが目立ちやすく、塗装の難易度も高めです。
また、塗り重ねすぎると濃度が増してしまい、光量が足りずに車検非対応となるリスクもあります。
失敗したスモーク塗装を落とす方法
まず第一に、落としたい部分が「純正テールレンズ」であるかどうかを確認しましょう。樹脂素材を傷めないためにも、慎重な作業が必要です。
- シリコンオフやブレーキクリーナーで落とす
軽い塗装ミスであれば、柔らかいウエスにシリコンオフやブレーキクリーナーを含ませ、優しく拭き取ることで落とせる場合があります。
- コンパウンドで磨く
塗装が薄い場合や表面だけであれば、コンパウンドで研磨して落とす方法も有効です。ただし、力の入れすぎには注意しましょう。
- 塗装剥離剤を使用する
スモークが厚く塗られている場合、専用の塗装剥離剤を使うことで元のクリアレンズに戻せる可能性があります。ただしプラスチック素材に対応しているものを選びましょう。
注意すべき点とやってはいけないこと
ラッカー系塗料やエナメル塗料を使用している場合、素材に浸透してしまって完全除去が難しい場合もあります。その場合は、塗装ではなくテールレンズ自体の交換を検討するのも一つの手です。
「シンナー原液を使って強くこする」「メラミンスポンジでゴシゴシ磨く」などはレンズ表面を傷める原因になるため厳禁です。
やり直す際に意識すべき塗装のポイント
再度チャレンジする際には以下の点を意識しましょう。
- 塗装前に中性洗剤で洗浄→しっかり脱脂
- 20cm以上離してスプレーし、1回あたりは薄めに
- 1回ごとにしっかり乾燥時間を設けてから重ね塗り
- 室内など風がない場所で施工する
特にムラが出やすい最初の一吹きは、テストスプレーで確認してから始めると安心です。
どうしても自分で無理な場合の選択肢
自分での修正が難しい場合は、カー用品店や整備工場での塗装剥離やレンズ交換も選択肢です。費用はかかりますが、確実に仕上がりを元に戻せる安心感があります。
また、社外品のスモークテールレンズを購入することで、DIY塗装より綺麗な仕上がりが期待できます。
まとめ:落ち着いて、素材に優しい方法を選択しよう
テールランプのスモーク塗装失敗は焦りがちですが、落ち着いて手順を踏めばリカバリーは可能です。まずは素材を傷めずに済む方法から試し、状況に応じてプロの手を借りることも考えましょう。
DIYの失敗も経験として、次に活かせる貴重なプロセスです。
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