ヤマハXSR900は、ネオレトロスタイルと最新技術を融合させたミドルクラスの名車として人気を集めています。特に2022年モデル以降はプラットフォームが刷新され、エンジンや電子制御にも大幅な進化が加えられました。その中でも、ライダーたちが注目するのが“バブリング音(アフターファイア音)”です。本記事では、純正マフラーでもXSR900がバブリングするのか、実際のサウンド特性やユーザー評価を踏まえて解説します。
バブリングとは?仕組みと発生条件
バブリングとは、スロットルオフ時にマフラーから「パンッ」「ポポポッ」といった破裂音が聞こえる現象で、未燃焼ガスが排気系で燃焼することで発生します。これはレーシングカーやカスタムバイクなどでよく見られる現象ですが、最近のバイクでは電子制御によって意図的に演出されるケースも増えています。
アフターファイアと混同されることもありますが、バブリングはより連続的・軽快な音で、回転落ちの過程で自然に発生するのが特徴です。
2022年以降のXSR900の排気音の特徴
2022年モデルからのXSR900は、新型CP3エンジン(888cc)を搭載し、よりパワフルかつスムーズな特性へと進化しました。加えて、スロットルバイワイヤ(YCC-T)やライディングモードの採用により、エンジンブレーキの制御もより緻密になっています。
この制御により、スロットルを閉じた際に燃料カットが行われつつも、軽微なバブリング音が意図的に残されていると感じるライダーも少なくありません。
純正マフラーでもバブリングする?実際のユーザーの声
結論から言うと、純正マフラーでも軽微なバブリング音は発生します。特に以下の条件で聞こえやすいです。
- スロットルオフ時(高回転域からの急減速)
- SPORTモード使用中(エンジンブレーキが強め)
- 坂道や下りでのエンブレ活用中
ただし、音量や頻度は控えめで、「気を付けて聞かないと分からないレベル」という意見も多く見られます。
たとえば、あるオーナーのコメントでは「峠の下りで3速・4000回転あたりからスロットルを戻すと、ポンッという音がごくたまに聞こえる」といった体験談も報告されています。
社外マフラーとの比較:バブリングを楽しみたいなら?
もし明確なバブリングサウンドを求めるのであれば、社外製マフラーへの交換が一般的です。特に以下のような製品が人気です。
- Akrapovič(アクラポヴィッチ)
- SC-Project
- Yoshimura
これらのマフラーはバッフル構造やパイプ設計が異なり、より抜けが良くなることで燃焼音が際立ち、バブリングも強調される傾向にあります。
ただし、音量規制や車検対応には注意が必要で、公道使用時は認証マフラーの選定が必須です。
まとめ:純正でもわずかにバブリングは感じられる
XSR900(2022年以降)の純正マフラーでも、回転数や状況によっては軽いバブリング音が発生します。電子制御によってスムーズなエンブレが優先されているため、派手なサウンドではありませんが、現代の洗練されたエンジン制御の中でも“走りの演出”として残されている印象です。
もし音を強調したい場合は社外マフラーという選択肢もありますが、安全性と法規制を意識したカスタムが前提になります。純正のままでも楽しめる静かなスポーツサウンドと上質な乗り味を、まずは味わってみるのもおすすめです。
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